51：反逆のオーケストラ ページ3
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きぃぃいいいん…！
ツルハシの甲高い悲鳴が帝国中に広がる。
『……これはちょっとマズイかもな』
急いでマグマに墓の前まで運んでもらい、岩陰に身を潜めて貰う。
掘り返したあとの柔らかい土に手のひらを当てて、いつしかここから彼の声が聞こえる事を想像しながら目を閉じた。
一方石神村グループ。
頭上僅か5cmの位置に命中した石矢に肝を冷やす。
琴寧を置いてくのは心苦しいが、今は敵同士、安全を願ってその場から離れた。
ゲン｢(琴寧ちゃん…！)｣
矢音のした方に顔を向けた後、違和感なく怖がるフリをする。
岩の堀の上にいた青年が走って助けに来てくれた。
目が合う。
『う、羽京…』
羽京｢巫女様！大丈夫かい？あの人影の正体は？｣
『わからない、大きな音が鳴った時からずっとあそこでこちらを伺っていたのだ。この足じゃ1人で逃げる事もできず……来てくれてありがとう。』
羽京｢どうやってここへ…｣
『大樹と杠が司に許可を取って連れてきてくれた。私がここに残りたいと言って2人に置いてきてもらったんだ』
羽京｢…どうやって帰るつもりだったんだい？｣
『大きな音を鳴らせば君が来てくれるだろう』
目を細めて羽京に手を伸ばす。
仕方ない、というように彼が琴寧を抱きかかえて、皆が眠る住居に走った。
羽京｢…つまり、君が鳴らしたんだね、さっきの大きな音は｣
『そうだよ。彼らは静かにあそこでじっとしていただけさ。』
どこまでが本当でどこまでが虚言なのか、
帝国の外の者が来た以上、捕えなければならないのだから、彼女が庇う意味も義理もない。
羽京｢(……とりあえず急いで戻らなきゃ。)｣
色んな可能性を考えたって、今それを証明する手立ては無いのだ。
彼女を置いて急いで輩の逃げて行った方向に走る。
彼らは千空という男の墓の近く、周りを気にしながら森奥へ逃げようとしていたので、闘技場の草むらへ誘導するように矢を放つ。
『──綺麗な色だ。』
羽京｢…は｣
『瞳の色。ここにいていい人間じゃない。無理をしているなら逃げていいんだよ。────』
そう僕の目を見て言った彼女の瞳を思い出して、
息を止めて彼らの奏でる音に耳を傾けた。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
