そよ姫様の小さな護衛人

#31 ページ32

外へ出ると案の定兵士達が固まって待ち伏せていた

新八さんは舞蔵さんをおぶっていて戦えない

だとすると、私と神楽ちゃんで何とかするしかない。


『神楽ちゃん、そっちお願い』

神｢分かったアル｣


二手に分かれて兵士達の相手をする

かといって、私達二人だけじゃそれも時間の問題。

銀時さん達、大丈夫かな……。

ふと神楽ちゃんの方を見る


神｢チッ｣


弾切れか……。まずくなってきたかもしれない

神楽ちゃんに意識を向けていたため、

背後から来ている兵士に気づかなかった


『！離して』


背後の兵士に羽交い締めにされ、身動きが取れない

私が抵抗している間に二人は囲まれ追い詰められていく

お願い、やめて……

だが私のその想いも虚しく、二人に斬りかかっていった

その時、大きな音が響き、兵士達が吹っ飛んだ

一体何？

複数の足音がこちらに近づいてきて、姿を現したのは、真選組だった。


近｢すいませ〜ん、夜遅くにこんな所で何やってるのかな｣

『ゴリラさん……？』


するとさっきと同様、私を羽交い締めにしていた兵士がいきなり吹っ飛んだ


沖｢あ、ごめーん手が滑ったー｣

近｢総悟ォォ！？

Aちゃん助けたかったのは分かるけどやりすぎィ！！｣


どうやら沖田さんがバズーカを撃ったようだ

手が滑ったって……絶対わざとでしょ。

今度は土方さんがバズーカを連発で撃っていた

見廻組と手を組んだと言われたのが嫌だったみたい。

ゴリラさんなんてもう頭抱えてるし。

珍しくゴリラさんに同情した←


｢正体を現したなァ！｣

｢構わんん！！賊ごと奴等を討ち取れいィィ！！｣

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