放送3 〜daiki side〜 ページ23
放送時間が近づくにつれて
口数が減ったA。
やっぱり不安なんだろうな。
大貴「A、おいで」
ちょこちょこ寄ってくると
ソファにいる俺の下の床に座って
膝の間にすっぽりとおさまってくれた。
少しでも安心させようと
ゆっくり髪を撫でていると
Aがポツリと話し出した。
A「…………あの後さ、吉岡さんも松山さんも本当に色々考えてくれたんだよね」
あの後、というのはたぶん
俺たちがスタジオで会ってしまった時。
A「みんな私に変な噂が立たないようにって、必死に守ってくれて」
Aの周りには
本当にいい人たちが集まっている。
A「それなのに、肝心の私が隠れて大貴と付き合ってて、本当にこれでいいのかなって思ったりもして……」
前を向いたまま話しているから
Aが今どんな表情をしているのかはわからない。
でも、このままAが
離れていっちゃいそうな気がして
触れている手にグッと力が入った。
やっぱり俺たちは
一緒になるべきじゃなかった？
俺は、Aの邪魔になってる？
嫌だよ、別れたくないよ、
言いたいことは山ほどあるのに
喉がつっかえて言葉が出ない。
大貴「……っ」
A「でもね、」
俺が息を飲んだのと同時に
Aの声が聞こえてきた。
A「それでも、私は……大貴といたい」
"大貴といたい"
弱々しく発せられたその言葉は
しっかりと俺の耳に届いて
あっという間に心を満たした。
大貴「絶対、離してやんねーから」
不自由な恋愛だっていい。
俺は、Aと一緒にいたい。
ソファを降りてAの隣に座ると
目が合って、安心したように微笑んだ。
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かな(プロフ) - ゆぅさん» 時間ができたら、また光くんのお話も書きたいなぁと思っていました(^^)嬉しいお言葉、ありがとうございます！ (2017年10月24日 23時) (
レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ - 友達と光くんの恋愛話も見たいと思うくらい主人公、友達、大ちゃん、光くんそれぞれが素敵なお話でした！ (2017年10月24日 0時) (レス) id: 68e52b86b4 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 返事、ありがとうございました。本当にいいお話で終わってしまうのはさみしいかんじがしますが、とても楽しんで読ませていただきました！！次回のお話も読みたいと思います！こんな素晴らしいお話を書いてくれてありがとうございました。(* >ω<) (2017年8月21日 16時) (レス) id: 15c0780f08 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - いちご王子さん» 続きを読みたい、と思って貰えるようなお話を作るのが目標だったので、そう言って貰えるととても嬉しいです(;_;) 次回作でもお会いできますように！ありがとうございました！ (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なつきさん» 私自身も書きながらとても楽しんでいたので、それが伝わっていたらとても嬉しいです！長編でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな | 作成日時：2017年3月4日 19時
