優しさに包まれて【不死川実弥】

女子会 ページ9

家でお萩(5個目)を食べていると、戸を叩かれた





全く…この至福の一時の時に誰がなんの御用でしょうか






『はい』





「こんにちは！Aちゃん！」






「こんにちは」






この人たちは…確か胡蝶さんと甘露寺さん







『こんにちはぁ。なにか御用ですかぁ？』






「女子会しましょ！」






『女子会？』





この時代に"女子会"というワードがあったんですねぇ…初知りです






でも私たち友達になった覚えはないですよぉ？






「Aちゃん、甘味処に行きましょう」





『いえ私は…』






「蜜璃さん」






「ええ！」







『へ？』







甘露寺さんにお姫様抱っこをされ、甘味処までやって来た






流されるまま女子会に








「Aちゃんは想いを寄せてる人とかいるの？」






『いませんよぉ。誰も信用してないんでぇ』






「Aちゃんは何が好きですか？」







『言いませんよぉ。言いたくありませんからぁ』








そう言うと、2人は微笑んだ








今の言葉、どこに微笑む要素があったんでしょうねぇ…






「お萩が好きなのね！」






『え？』






「不死川さんから聞きましたよ」







不死川さん？…あぁ…あの傷男さん









ていうか私、あの人にお萩好きだなんて言ってませんけどぉ…






「不死川さんはきっと、Aちゃんにh「蜜璃さん」…あっ！何でもないわ！」






『…？』







なんなんでしょうか…一体…








「ね、ねぇAちゃん…」







甘露寺さんは下を向きながら言った






「私たちと…お友達にならない？」









その言葉につくづく溜め息が出る








『私、誰も信用しないんです。だから友達になることは出来ませんよぉ？』







「そう…ですか」









人を信用したら負け









私はそう思ってますから

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