優しさに包まれて【不死川実弥】

傷だらけの人 ページ4

『神様は酷いですねぇ…』





刀を鞘に納め、灰になっていく鬼を見つめる







私は死んだはずなのに、どういう訳かこの世界にやってきていました









"鬼を倒す世界"









鬼なんて架空の世界にしかいないものかと思っていましたが…本当にいたんですねぇ…









『この世界で死んだらどうなるのでしょうかねぇ…』









手に持ってる刀を見つめる。刀を抜き、頸に当てた









このまま斬り込めば…今度こそは死ねるでしょう








そう思い、斬ろうとした時、右腕を掴まれた









「テメェ何してやがる」









顔面…いや、身体中切り傷だらけの人が額に青筋をたてていました









『あなた誰ですかぁ？』









「あァ！？」









『怖いですねぇ…そんなに怒らないでくださいよぉ』








女性に優しくって教わらなかったんですかぁ？








「チッ…御館様がお前呼んでんだよ。来い」







『おっと』








…御館様？誰です？








誰か教えてください。この人に聞こうと思ったけど怖いんですよぉ(顔が)

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