優しさに包まれて【不死川実弥】

求婚 ページ11

縁側でお萩を食べる





鳥のさえずりが良いBGMになりますねぇ…





「なーに幸せそうな顔して食ってんだ？」






『！？』ｷｭｯ(※お萩が変なところに入った音)







お、お萩が…！






『ゴッホゴホ！ケホッ！』






「わ、悪ぃ…背中摩ってやる…」





し、死ぬかと思いましたぁ…







「遊びに来たぜ！」






『…帰って下さいよぉ…毎日毎日人の家に突撃訪問って…マスコミかなにかですかぁ？』





「ます……？」





あーそっか…忘れてましたぁ






この時代に"マスコミ"というものは存在しないんでしたねぇ







この世界はいいですねぇ…









今頃あちらの世界で、私の家、学校はマスコミの嵐でしょう






『なんでもないです。それでなにか御用ですかぁ？』





「おう！お前俺の4人目の嫁に来てくれねぇか？」





この人離婚何回してるんでしょうかぁ…







…離婚というより離縁と言った方が正しいですねぇ








「派手に理解が出来ねぇって顔だな。俺は一夫多妻だ。だから嫁が現在3人いる」






『へぇ』






だから4人目の嫁ですかぁ。理解理解







『でも私は嫌ですよぉ？あなたのこと、信用してないんでぇ。……"あなた"と言うより"あなた方"…ですかねぇ？』







「ふぅん。ま、いいわ。今日は諦めて帰るとするかぁ」





宇髄さんは立ち、伸びをしたあと私に向かって手を伸ばした









殴られる









そう思い、目を強く瞑った









だけど痛みは全然来ず、その変わり、撫でられる感覚がした








「またなー」









…鬼殺隊という組織は…不思議な人ばかりですねぇ…

薩摩芋→←紙飛行機

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す