Summer time Days！2【wrwrd】【all】【合作短編集】 (ページ20)

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確かに、最初の方は書記長様にキツく当たられることも多かったが、
それ以上に彼は、他者への配慮もやるべき時にはやる(完璧な人間:ruby:・・・・・)なのだろう。

懐かしい、と思う気持ちも大いにあるがそれ以上に私も随分と歳を取ったのだと、感慨深い気持ちになる。

『その、驚かんといて欲しいんやけど。
この戦争が終わったら言おうって思っとたんや。
ずっと、君の事を考えててん。まだ、左手の薬指に先約が居らんのなら、考えて欲しいねん。』

これは、驚いた。

「あの……、ふふ。
随分と遠回しな告白ですね。
月が、とても綺麗ですね。こんな日には、死んでも良いと思えてしまう程に。」

『あっ………。その、これからよろしゅうな。
Aさん。ホンマはその、す、す、好きって、伝える予定やってんけど、恥ずかしなってな。』

最後の方はモニョモニョと、口篭るように小さくなって言っていたが、
私にとっては嬉しいものだ。

1番反発をしていたはずの書記長様が、
私のした行動でここまで変わってくれたことに。

まるで、私の、私たちの関係は、
花火の様に、長く、そして険しい道のりだっただろうけど、こうして綺麗に実ることが出来たのだから
それは、大変喜ばしいことだ。

あぁ、そういえば、花火大会の日には、
告白する男性やカップルの成立が多いとひとらんらん幹部が仰られていた気がする。

確かに、こんな綺麗な夜空が見える日には告白したくなるのかもしれない。