夏空とアイス。そして君の色。‐kn ページ1
ー貴方視点ー
○月✕日。天気、晴れ。
時刻は8時30分。とても眠たい。
だが、眠さよりもやはり外の暑さが勝つようで
日陰に入りながら暑さを(多分)しのいでます。
｢暑すぎでしょぉ〜！！！つらぁい！！！｣
｢夏やから暑いのは当たり前やろ｣
｢……え、……シッマ……なんでここいんの？｣
シッマこと捏島孝之は私の幼なじみだ
小さい頃から一緒で、今も家が近い。
更に私が片想いしている相手。
あまり一緒にはいたくないのが現実、だが会ってしまったら仕方ないと思い、日陰から出てシッマに向き合う
｢なんでって……俺も部活やからやわ阿呆｣
｢女子に阿呆は可哀想でしょ。それより暑い〜！！｣
｢ぴーぴー煩いなぁAは……アイスやるから静かにせんかい｣
｢アイスっ？！まじで！！！やったぁ〜！！｣
｢情緒不安定かよ……w｣
シッマからアイスを貰い袋を開ける
やはり幼なじみだ。味の好みが分かってる。
ソーダ味。それは私にとってのシッマの色であり、普通に美味しいやつ
｢味の好みがわかってるなぁ……有能｣
｢何年一緒におったと思ってんねん……｣
｢……さぁ？w……10年くらい？w｣
本人は私のことただの"幼なじみ"としか思ってないんだろうな……
それでもいいんだ。
まだシッマの隣を歩いているから
1年間。誰にも隣を譲らないで来年の夏を迎える。
それが私の仕事みたいになってるから。
綺麗な水色の快晴。水色のアイス。水色の君。
来年もまた、こうして笑えますように。
【テーマ】
｢アイス｣ ｢夏空｣
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作者名：#Chihiro* x他4人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Chihiro0521/
作成日時：2021年7月25日 11時
