表と裏。Part2【リレー小説】 (ページ15)

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56話望月ラビは彼を見る/Chiffon ページ15

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玉ねぎ頭の一番近くには黄色いロボットがいた。

こちらには気づいていない。

《Y！Judge！》

『キャロットボム』

ひとつじゃ正直心もとないので、3つ投げた。

「え………」

『………』

いつの間にか霧を抜けていたようで、そこにいた人間と出くわした。

今、正直1番会いたくない人物だった。

フードを被った少年。

蛇山チアキ。

『(大丈夫…まだバレてない)』

思わずフリーズしてしまったが、変身しているから姿は違う。

来た道を戻った。

危なかった。

霧の中(とはいえ視界は開けている)に戻ると、既に表のメンバーはボロボロだった。

やっぱり私必要なかったんじゃ…いや自分から始めたわけだけれども。

これ以上は妖力の無駄なので、変身をといた。

これまでの行動、変身前だったらしてないなぁ…

とりあえず、2人の元に戻………

『＿＿＿！』

ばったりと、先程の少年＿＿＿チアキくんと出会ってしまった。

そう、彼も能力者。

霧の中に入るくらい、する。

『あ………あぁ…………………』

再び逃げるように方向転換し、今度こそ2人の元に戻った。

「ラビ！？顔真っ青だけど、大丈夫…？」

体がだるい…変身しすぎたかもしれない。

心の中で自分にそう言い聞かせた。

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