目黒蓮と私の幸せな結婚

1.結婚相手は目黒蓮？！ ページ1

高校生になった時、お前には結婚相手が決まっていると伝えられて。

それが誰だとか、何も聞かされなかったし

あれから何も言われないから、本当だとは思っていなかった。


誕生日に家族で食事に行くなんて何年ぶりだろう。

大人になってから誕生日は友達と過ごしたり、好きな人と過ごしたり。

だから
「プレゼントに服も買ってあげる」
なんて親の言葉に単純に浮かれていた。

「高くない！？」
このワンピめっちゃ欲しかったけど！！えっ、いいの！？と試着すれば
「このままこの子着て行きます」
とお母さんが言って、お父さんが会計に行く。

「ありがと〜！今日誕生日感がすごい…！嬉しい！」
と浮かれた私は馬鹿だった。



予約されていたレストランの個室に入れば、知らない人達が四人座っていた。



「目黒さん、お待たせしました。すみません」
「いえいえ、大丈夫ですよ」

親同士が挨拶をして、その様子を不思議と見ていれば目線を感じた。

真っ直ぐな目がこちらを見ていて、思わずそれを見れば

…見た事ある人が座っている！！！

見た事がある、と言っても知り合いではない。

テレビや街中の広告で見た事がある…アイドルSnowManの目黒…蓮、じゃないだろうか。

本人を見た事がないから似ているだけかもしれないけれど、親が目黒さんと呼んでいたし…こんなに顔面がいい人がそうそういるわけがないとも思う。

「息子の蓮です」
「うちの娘のAです」

父親が互いの名前を言うから会釈をすれば、座っていた目黒蓮が立ち上がって会釈をした。


「いやぁ、約束の年になりましたね」
「あれからもう何年ですかね。うちの子が会社を継ぐと思っていたんですが、まぁ頑固で一本木な性格で芸能の道に進んでしまいましたよ。」
「不束な娘ですが、よろしくお願いします」
「こちらこそ、特殊な職業になった息子ですがよろしくお願いします」



話が…見えない！！



「蓮の職業柄娘さんには不自由な生活になる事も多々あるかと思います。結婚相手を口外できないし、家に帰る時間も遅かったり不規則だし。それでも蓮と支え合って夫婦になって「へ？」」
相手の父親の話を中断するほど、内容が不思議すぎて思わず疑問の声を漏らしてしまった。

「あの…結婚相手とか…夫婦って」

「前から伝えていた結婚相手、目黒蓮さんだ」

お父さんがそう言うと、目の前でまた会釈をする目黒…蓮…。


やっぱり目黒蓮だよね！？


ようやく目黒蓮だと理解したけど…




で、結婚！？

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