真夏の夜は貴方を想う1【SS】 (ページ6)

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煙草の香りページ6

(えーっと、職員室はどこだ…)

校舎に入るとまずは職員室に来るように言われてたけど場所がわからない
フラフラ歩いてると

ドンッ

「っ！痛…」

誰かとぶつかって転んじゃった

「うぉっ！わ！大丈夫？」

フワッと香る煙草の匂い。

今ぶつかった人と目が合った。

「ほんっとごめん！大丈夫？？
　怪我してない？？」
　

眉を下げて凄く心配そうに私を見てる。

「あ…大丈夫ですっ！
　私こそ不注意でごめんなさい。」

何だかとても申し訳なくなって咄嗟に答えた。

「怪我してないなら良かった。
　じゃあ、先に行くね。」

そう言いながらその人は急いでたみたいで
また走っていった。

(あ、職員室の場所聞きそびれた。)

なんとか職員室についたら
私の担任だっていう先生から今後の説明を受け
クラスは3年2組だって教えてもらった。

「不安なことも多いだろうけど、
　頑張ってね。」

そう言ってる担任の先生は40歳くらいに見える。

みんなから慕われていそうで
優しそうだった。