波乱妖魔～壱～ (ページ13)

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苦悩ページ13

レイラside

『ただいま～』

私は笑顔で家の扉を開ける

それと同時に私に小さな影が抱きついてきた

ルカ「おかえりお姉ちゃん!!」

私の妹、ルカだ

私はルカの頭を優しく撫でながらもう一度ただいまと答えると、しゃがんでルカを抱きしめた

小さな身体は細くて少しでも力を入れたら壊れてしまうんじゃないかと錯覚してしまう

ルカは生まれつき病弱で小さい頃から入退院を繰り返していた

それは今でも続いている。

2年前に1度危険な状態になったものの、今ではそれを上回るかのように回復してきている

私はもう一度ルカを強く抱きしめた。

ルカ「お姉ちゃん···？」

はっと我に返るとルカが心配そうに私の顔を覗き込んでいた

いけない

妹に心配かけちゃ

『なんでもないわ。大丈夫よ』

私はまた笑顔でルカの頭を撫でた

ルカは心配そうな顔をしていたが､またいつもの笑顔に戻っていた

『じゃあ私宿題してくるからね。お兄ちゃんの所に行ってて。』

ルカ「うん!」

私はルカをリビングに誘導させた後、

階段を駆け上がり､自分の部屋の扉を開ける。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

私は机の電気をつけて、教科書を広げる

宿題をしていると､自然と本棚に目が行った

気づくと私は無意識に本棚から1つの小さいアルバムを取り出していた

中を開くとそこに写っているのは

小さい頃の私と

白い髪の女の子。

その子の事を思い出すと心が痛くなる

会いに行きたいのに会いに行けない

でもそれは叶わない

私は

あの子を＿＿＿＿しまったから。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

???「·········。」