桜色の薔薇は永遠に【紫×緑】 (ページ6)

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桃

ちゃうの。神ちゃんはなんも分かってない。
俺は、優しく微笑んでなんかいない。

内心、歓喜喚き散らしていた。
弱ってるとこを照史が捕まえて、
神ちゃんは照史と一緒になればいい。
そしたら俺は、濱田先生のところにおれる。

橙「あほか。」
桃「なんでやねん、
チャンスや言うてんのに。」
橙「あほや、お前は。」

神ちゃんが濱田先生にはぐらかされたって。
神ちゃん弱ってるからチャンスやで。
そうやって照史に教えたのに、
照史は呆れたような、怒ったような、
困ったようなお兄ちゃんの目で俺を見てくる。

橙「俺はな。モンチが笑ってれば
それでええねん。
モンチが幸せならなんでもええの。」
桃「神ちゃん幸せの理由が、
自分やったらなって思わんの？」
橙「思うで？でもちゃうならしゃーない。」
桃「...わけ分からん。」

この人も、俺の憧れ。憧れのお兄ちゃん。
骨の髄まで心が綺麗で、優しくて、
俺を弟みたいに可愛がってくれて。

こんな人になりたい。
でも俺には向かない、こんな性格。

俺は、なりたいやりたい憧れ喚くだけで、
結局は何も出来ひんのや。