第3話：憧れ ページ5
「ところでAはなんでこんな軍に入隊しようと思ったんや？」
シャオロンさんにそんなことを聞かれる。答えは勿論…
『総統様にお仕えしたい、この一心でございます！』
「ブフッｗ！まーじかお前…めっちゃ可愛い顔してんのにエグイなｗ」
「あいつはやめとけェ？後悔するで」
『私は彼に憧れた、憧れた方の背を追い、隣に立ちたいと願うのは可笑しなことですか？」
「……お前それはつまり、」
「幹部になりたいちゅーことか？」
なんか二人の雰囲気がガラッと変わった。もしかして禁句だった？
『エッ？い…いや…そのっ……』
慌てて弁明しようとも声は出ず、逆に怪しい人みたいになってしまった。どうしようか考えているとコネシマさんが
「いやぁ、その年でこのタイミングでそれを言うのはええことやで？ウン。頑張りや、俺はええと思うけどな！」
続けてシャオロンさんも
「おー！ええなそれ！俺もAと幹部したいで？はよ上ってこいな！」
と、なんだ、褒められたのか。
ワイワイ会話を繰り広げてると前から女の人を侍らせた男の人が歩いてくる。
「なんや嬢ちゃん、今暇？暇なら僕と遊びいこうで？」
『すみません羊とやってそうな人は好みじゃないです、あと身だしなみくらい整えてから女性を誘っては？』
「え？？？」
「大先生おまｗｗｗ振られとるｗｗｗｗ」
「ア゛ーハッハッハッハｗｗｗｗ」
『え？何かおかしかったですか？」
「やっぱおもろいなお前、幹部やぞこいつも((一応な」ボソッ
『うわぁ…幹部様に…すみません！！えーっと…」
「僕は鬱、遠距離部隊隊長をやらせてもらってますぅ。気軽に大ちゃんって呼んでな？」
バチっと音がなりそうなウィンクを無視してとりあえず謝る、いや謝ろうとした。
『すみません、
…口を滑らせて心の声を前面に出してしまった。やらかした、後悔はしてない。
「ｱｱｼﾝﾗﾁｭ♡」
「きっしょ」
「そらぁAにあんなこと言われるわ。大先生きもいで」
『すみません、さっきのはわざとじゃないんです、ただちょっと心の声が漏れただけで』
「否定はないんや……」
『した方が良かったですか？』
「うーん…強引にさせる方が好き」
そう言うと体に視線を感じたのでコネシマさんの後ろに隠れておく。
「え？なんで隠れるん？」
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作者名：Cherry | 作成日時：2023年7月30日 18時
