クールな彼女と梶裕貴。

16話梶side ページ17

梶side



「梶さんのこと、もっと知りたいんです」



Aちゃんから言われた言葉。



とても嬉しかった。



そして思わず、自分の口から漏れでた言葉。



自分でも驚いた。


こんな無意識で、人に"好き"だなんて、言えるのかと。


まぁ、本人には伝わってないみたいだけど。



そして初めて、自分の気持ちに気づいた。


あぁ、俺はこの子が好きなんだなと。


まだ知り合って1ヶ月しか経ってないし、

Aちゃんの何処が好きとかは、


まだ分からない。



でも好き。


だからこれから、知っていけばいいんだと思う。

そう思った俺は


梶『ねぇAちゃん。』


貴「何ですか？」


梶『今日、俺と一緒に夕飯べようよ』


貴「え、？」


梶『だって俺のこと知りたいんでしょ？俺ももっとAちゃんのこと知りたいから、俺ん家で一緒に食べようよ』


貴「え、いいんですか？ご迷惑では、、」


梶『いいよ！それに、迷惑なら誘ってないよ。いつも1人でたべてるんでしょ？たまにはいいじゃん、人と一緒に食べるのも。』

貴「じゃあ、お言葉に甘えて、」

梶『うん！よし、じゃあ6時くらいに俺ん家来てねー』

貴「はい」


そうして、アパートの前で別れた。





まずはお互いを知ることから始めないとね。

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