SEVENTEENの紅一点 3 (ページ8)

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じゃあ、と目を輝かせてスニョンイオッパが口を開いた。

「ちっちゃく字書くのは？ピンクとかで」
「とっても好きですみたいな？」
「うはは、採用」

カッコ付きで書かれたのは「初放送お祝いしてください…とっても好きです…」という文字。

満足げに口の端をあげるジョンハニオッパの隣で、スニョンイオッパはパシパシ肩を叩いて笑っている。ろくに寝ていないせいでテンションが麻痺状態だ。
かく言うわたしも止める気なんてとうの昔になくなってしまった。

「これ控室に貼るんですよね」
「そうだけど？」
「オッパ、恥ずかしくて叫びそうじゃない？」
「スンチョリヒョンのことだから照れながら殴ってきそう」
「目に浮かぶ…」
「どれだけ恥ずかしがらせるかが俺たちにかかってるんだよ」
「いやあ、こういうのはジョンハニヒョンが1番得意だ」
「当たり前だろ」

スンチョリオッパの写真の周りに星マークをつけ終えたハニオッパは、事務所のコピー機の方向に向けて送信ボタンを押した。
今頃大量のスンチョルセンイルのチラシが印刷されているに違いない。わたしは枚数のカウントが50になっていたのをこの目で見た。明日の控室はチラシだらけになるんだ…。

「あ、ケーキどうにかなったらしいよ」
「シュアが頼んでたやつ？」
「そうそれ」

95の3人はなんだかんだで仲がいい。
年齢の差がなにかと重要視されるこの国では、同い年というのはなかなかに大事なものだ。わたしたちが知る以上にきっと硬い何かで3人は結ばれているに違いない。
わたしとミンギュ、ソクミン、ミョンホがそうであるように、同い年にしかわからない何かが存在しているんだ。

「いい誕生日になるといいね」
「あいつは恥ずかしくて死ぬかもしれないけど」
「そしたらジョンハニヒョンのせいじゃん！」
「何言ってんだよ、お前らも同罪だろ」

眠そうに目を擦りながら笑う彼の、なんと幸せそうなこと。