SEVENTEENの紅一点 3 (ページ9)

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ドギョムと1週間ぶりに会う話ページ9

GOING SEVENTEEN 2019 EP.7

DK side

みんなと一緒に収録できたらよかったのに。

ミュージカルの練習の合間にこうしてGOING SEVENTEENのロゴソングの収録に来てみたはいいものの、当然のように他のメンバーはいない。

ウジヒョンの作業室で曲を作った日はたまたま空いていたけれど、日を追うごとにどんどん忙しさは増していた。

夢をまたひとつ叶えられることになった喜びは表現できないくらいだけど、ちょっとどころではなく疲れが溜まってきているのは事実だ。

ふぅ、と息を吐いたところでガチャっとレコーディング室の扉が開いて思わず振り返る。

「あ、ソクミニもだったの？」
「も、ってことはAも今日収録？」
「そうなんだよ」

誰のかわからない一回り大きいサイズのサンダルをパカパカと鳴らしながら入ってきた彼女は俺の目の前のソファーに腰を下ろした。

「なんか久しぶりだね、ソクミニに会うの」
「うん…1週間くらい会ってなかったんじゃない？」
「わあそんなに」

たった1週間、されど1週間。

同じ宿舎に住んでいるとは言っても階は違うし、彼女は作業室に篭っている時の方が多いから丸一日会わないなんて日が無いわけではない。
それでも普段はご飯を一緒に食べたり、練習では顔を合わせたりするから、こんなに会わずにいたのは本当に久しぶりのことだった。

「また日本に行ってたんだよね？」
「そう。今朝帰ってきたの。あ、これいる？」

彼女はそう言って、手に持ってきていた紙袋をガサゴソと漁ってから小さい包みを俺の手の上に乗せた。

『ひよこ』という日本語がどういう意味なのかはわからないけど、とりあえずは鳥の形をした饅頭のようなものらしい。