ジョンハンとホシと企む話 ページ7
「どうする?」
「やっぱこれがいいと思うんだけど」
「ほんとにやるの…?」
HITでのカムバックを控えた8月7日の明け方のこと。
明日の真夜中にエムカでのカムバを控えているからもう早く寝なくてはいけないんだけど……
練習室に残っているのはわたしとジョンハニオッパとスニョンイオッパの3人だけ。数時間前に全体での練習は終わり、宿舎に帰った子が大半だ。
わたしたちもさっき最終調整を終えて、今は顔を突き合わせてハニオッパのスマホを囲んでいる。
スンチョリオッパのセンイルサプライズ、又の名をユンジョンハンのお楽しみイベント計画である。
「なんかチラシみたいにでっかく書いて、控室に張り出すのはどう?」
「エスクプス!お誕生日おめでとう!って感じで」
「じゃあ顔写真も貼ってさ」
「おお…いい」
声に出しながらオッパがスマホに文字を打ち込むと、あっという間にチラシが出来上がる。
スンチョリオッパの顔写真と文字だけで作られたとんでもなく雑なやつ。ミンギュやミョンホが見たら卒倒しそうだ。
ジョンハニオッパの計画だと、控室に貼るだけでなく放送局のあらゆるところに貼り出してお祝いをするらしい。それもうお祝いじゃなくて軽い罰ゲームになっている気がするんだけど。
「これだと全然可愛くないじゃない」
「ハートでも書いとくか?リボンとか」
カムバの準備にコンサートの準備にと追われているため、睡眠を取っておらず頭が働かない。
そのせいでどんどんおかしな方向に行ってしまう気がするけど…スンチョリオッパには大人しく祝われてもらおう。
こうして〜とオッパがいくつかハートを打ち込むと、これはこれで可愛くない。オッパのスマホを覗き込んでいたスニョンイオッパも流石に顔をしかめている。
書き込んでいたオッパも完成形を眺め、やっぱり却下と言ってハートを全て消してしまった。元どおりのお粗末なチラシのままだ。
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作者名:cham | 作成日時:2021年2月2日 0時