SEVENTEENの紅一点 3 (ページ27)

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サプライズをする話ページ27

[SEVENTEEN] GOING SEVENTEEN EP.04

時刻は23時55分。あと5分であのお兄さんのお誕生日。

今年はみんなでサプライズをしよう、と提案したのは誰だったっけ。スニョンイオッパには内緒にしておいて、誰もお祝いしてくれない！となっているところをお祝いしようという計画だ。

わたしはチャニと作業室で待機中。万が一オッパが事務所から出て行こうとした時に引き止める係。

「チャナ、結局ミンギュが呼びに行くんだよね？」
「えっ？僕はウォヌヒョンだって聞いたんですけど…？」
「ウォヌオッパはケーキ受け取り係じゃなかった？」
「受け取り係はジョンハニヒョンじゃ…」

……このガバガバ具合で大丈夫なんだろうか。なんとなく失敗の匂いがしなくもない。

毎年誕生日になったら必ず電話していたのに、今年はそれも無しだ。少し申し訳ない気持ちもあるけれど…ここはサプライズがかかっているから仕方ない。

そうこうしているうちに15日になってもう数分が過ぎていた。
12時を過ぎたらジフニオッパが様子を見に行くと言っていたけど、経過報告がこない。

「ヒョン、ちゃんと見に行ってるんでしょうか」
「どうだろう…引き止めてくれてるといいけど」

カトクの画面と睨めっこしていると、待ち望んでいた報告が来た。

『悪いそっち行った』

「えっ」
「うそ」
　

引き止めるって言ったじゃない…！

どうしよう、と2人で慌てていると勢いよく部屋のドアが開いた。
平然を装ってそちらを見ると、案の定、というか予想通り、そこにはふて腐れたスニョンイオッパ。

これはジフニオッパが物凄く適当にあしらったに違いない。

それでも、ミンギュが呼びにくるまでは何も言わないでおかないと…。

「おい…俺に言うことない？」
「アイシテルヨ～」
「マジでやばいなお前…」

流石マンネ、兄の扱い方がよく分かっている。驚くほどの棒読みでそう言ってのけた弟に、スニョンイオッパも呆然としている。

薄っぺらな愛をささやいた弟の隣で縮こまっていると、スニョンイオッパは視線をわたしに向けた。