SEVENTEENの紅一点 3 (ページ20)

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寝起きジョンハンとあれこれページ20

Jeonghan side

閉じたまぶたの向こうの世界がパッと明るくなったのを感じて、強制的に意識が戻った。

どうやら気づかぬうちに自分は寝てしまっていたらしい。この部屋の主人を待っている間に。

目を開けようか、開けまいか、と迷っている間に電気をつけた部屋の主はソファーに寝転がっていた俺のところにやってきて、肩を揺すった。

「風邪ひくよジョンハニオッパ、起きて」
「…おはよう……」
「おはよう。もう、寝るなら下に行って寝ればよかったのに」

ここはオッパのお家じゃないのよ。

そう言う割に、Aは俺に預けっぱなしの部屋の合鍵を奪おうとはしない。
正確には俺たち3人に預けっぱなしの、だけど。無用心なのか、俺たちを信じているからなのか。

不貞を働く気なんてさらさら無いのだが、たまに逃げ込むみたいにこの部屋を訪れることがあった。

スンチョリはよくここに飯を食べにきているようだし、シュアは…あいつは何をしているんだろう、いつもふっとどこかに消えたと思ったらこの部屋にいた、なんてこともしばしばある。
女の子の部屋に勝手に入るなんて、と言っていたのに気がつけば我が物顔で使っているのだから。なかなかに図々しい。

1人で暮らしているのは不安だとか、もし何かあったときに困るとかなんとか言って長男のあいつが預かっていた合鍵はいつのまにか3人で共有されてしまっている。