SEVENTEENの紅一点 3 (ページ15)

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「俺らってわかりやすいかな？」
「スニョンイオッパはすぐバレると思うんだけど」
「でもこの間もマフィアやったけど割と最後まで残ってたし！」
「あの時はみんな酔ってたから判断力が」
「お～ミョンホ今日は言うね？」

TTTでやった時はミョンホが言ったようにみんなお酒を飲んでたし、メンバーが役割を選んでいたのもあったし。
今回はスタッフさんが選んだから、この人はこの人に役割を与えそう、という推理はできない。

「わたしもすぐバレそう」
「A、失言はしないじゃん」
「でも顔に出ますよね…」

出る、とジョンハニオッパとミョンホに口を揃えて言われてしまったけど、スニョンイオッパだけはよくわかっていないらしい。
そうかなあ、と言いながら戸棚の中を物珍しそうに物色している。

「向こうにスングァニがいるから」
「絶対に目は合わせないようにしないと…」
「かえって怪しまれない？」
「うーん…それもある…」
「まあとりあえず最初はウジが死ぬよ」
「たしかに」

なんだかんだ言っていつも一巡目か二巡目に殺されているから(それも味方のはずの市民たちによって)、きっと今日もそうなるだろう。

狙われやすいといえばジョンハニオッパもそうだけど、何せ今日はマフィアが4人もいる。もし殺されてしまったとしてもなんとか出来るだろう。
この間のミンギュみたいに自爆しなければマフィアゲーム自体はうまくいきそうだ。

ここでもない、ここでもない、と隠し場所を探して、結局はテーブルの裏に隠すことにした。テープで貼り付けてから4人並んでその机を眺めてみるけど、普通に見た限りでは分からなそうだ。

「ヒョン、これバレない？手で触ったら一発でアウトだよ」
「多分みんな真剣に探すよね」
「絶対そう」
「そこは俺らがうまくカバーするんじゃん」

ニヒ、といつものイタズラ顔で笑う彼は、なんて生き生きしているんだ。つられてわたしも口角が上がってしまったらしい。隣に立っていたミョンホがフッと声を漏らした。

「A、悪い顔してる」
「えっ」
「Aもうマスクしろ、バレるぞ」
「俺よりわかりやすかったりして～」

若干放送モードに入っているスニョンイオッパを小突いてから、あらかじめ私たち個人に用意されていた待機場所に戻る。

今日の目標はゲームで勝つことよりもいかに表情管理をするか、に変更した方がいいかもしれない。

さあ、ゲームスタートだ。