宇髄天元の妹

弐拾壱 ページ25

「いやこりゃまた…不細工な子達だね…」



兄様、私は貴方の化粧センスを見習うよ。なんで私だけ綺麗にして、あとの三人は芸術的なの




「一番右の子を貰おうかね…可愛いし、綺麗だし」



兄様は私の頭に手を置いた



「すまねぇな奥さん。こいつはもう売るところは決まってんだ」



「じゃあ真ん中の子を貰おうかね。素直そうだし」



「一生懸命働きます！！」



炭子、就職決定



「ほんとにダメだなお前らは。二束三文でしか売れねぇじゃねぇか」



「俺アナタとは口利かないんで…」



「女装させたからキレてんのか？何でも言う事聞くって言っただろうが」



『兄様、多分違うよ』



「は？」



「オイ！なんかあの辺人間がウジャコラ集まってんぞ！」



「あー、ありゃ"花魁道中"だな」




『えーっと…確か…「ときと屋」の"鯉夏花魁"』



「そうだ。流石は俺の妹だな」



『へへっ…』



兄様は私の頭を撫でた



「歩くの遅っ。山の中にいたらすぐ殺されるぜ」



え、なんか凄い目線感じる



「ちょいと旦那。この子うちで引き取らせて貰うよ。いいかい？」


猪子ちゃんを？


「「荻本屋」の遣手…アタシの目に狂いはないのさ」



「"荻本屋"さん！そりゃありがたい！」



『じゃあね猪子ちゃーん』



「…」



『さて兄様、"京極屋"に行こう！』



「おう」



「…」






「(やだ！アタイだけ余ってる！！)」

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