本気ではら .ましてやる。【鬼滅の刃】

宇髄天元、やり過ぎました ページ15

『もうダメ…もう』

宇髄「俺の嫁なら弱音は吐かないぜ？」

『でも、でも』

可愛い奥さんはその実、夜になって誘惑に負けると

豹変して赤い果実のような魅惑を持つ

白くてふわふわと気持ちが浮きそうになるその唇

必死に呼吸しようとして真っ赤になる頰

羞恥に耐えられないからか隠される顔

一つ一つが天元の心をくすぐり

依存させてしまう原因なのだ

『でも、でも、もう』

宇髄「あ」

『もう無理』

何回か無理をさせた

止めてという要望を聞かず調子に乗ってやりすぎた

嘘に騙されやすいから

それを利用して沢山沢山、回数を重ねたが

流石に奥さんの体が限界だったらしい

奥さんの掠れた声をさらに絞って

今度は涙さえ流れ始めた

あー…と本気で泣き出した奥さんを眺めて

旦那さんはやっと休憩を置くことにした

宇髄「すまん…派手にやり過ぎたな。一旦離れるぞ」

『それはいや』

生殺しだよ！奥さん！！

弱々しい手が大きな背中に回されて

精一杯爪を立てた

暑い背中がとろけてしまいそうで

思わず無意識にやってしまったのだろうが

その小さな痛みが天元の理性を崩す

奥さんは魔性の女というか

可愛らし過ぎて独占欲が湧くというか。

今すぐ抱き潰したい欲求を必死に耐える

宇髄「そんな可愛いことをされたら止まらなくなるぞ」

『それもいや』

宇髄「…俺にどうしろってんだよ」

いやと駄々をこねながらも

必死にすがる奥さんは愛らしい

瞳から溢れる涙も、滴る汗も

全てが旦那さんを誘惑し掻き立てる

本当に泣きたいのはどっちなのだろうか

『私、やっぱりお嫁さんに向いてない？』

宇髄「は！？そんなわけ…」

『いつも俺の嫁なら…っていうじゃん』

いうじゃんと言いながら更に泣き出す彼女

可愛い嘘に騙されるからよく使っていたが

気にかけていたとは思いもよらなかった

自分の嘘がまさか想い人を泣かせるなんて

と、静かに後悔を募らせた天元

もうここは本心を打ち明けるしかない

宇髄「お前は最高の嫁だ。誰にも負けない、誰よりも可愛い、世界一の嫁」

耳元で囁いてやると少々大袈裟に反応したが

どことなく嬉しそうしたのを見過ごさなかった

宇髄「お前が可愛いから意地悪をしてしまうんだ」

そういうと真っ赤な顔が更に真っ赤になっていく

涙はまだ少し流れていたが優しく口付けを落とすと

嬉しそうに口付けしてくれた

旦那さんはそういう所に依存してしまうのだ

どっちが本当は恐ろしいかなんていうまでもない

煉獄夫婦の出会い→←竈門炭治郎、やり過ぎたみたいです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す