チラつく君にムカつくので ページ6
太宰「あんな美人、いたかい?」
中原「うるさい」
太宰「君に聞いた私が馬鹿だったよ」
ふと、外に出た時であった
公園の方角からジャバラに切られた髪をたなびかせ
軽快に走ってくる女性が見えたのだ
その時間、ほんの数秒。
確かに綺麗な髪ではなかった
バラバラだし質だって悪い
それに加えて綺麗な服装という訳でもなかった
どちらかと言えばヨレヨレでシワだらけ
少し黄ばんでいていて汚かった
しかも、メイクなんてしていないようにも見えた
そんな最悪のコンディションにもかかわらず
思わず美しいと思わざるを得なかったのは
その顔立ちが、恐ろしく整っていたからか。
それとも生きていて幸せそうな顔が新鮮だったからか
その空色を捉えた瞳が宝石のようだったからか
正解は分かりはしない。
が、一つだけ言えることといえば
太宰「不覚にも見惚れてしまったよ」
中原「独り言かよ。きめぇ」
太宰「本当、帰って。この話から消えて」
隣でいちいち突っかかる中也が
もし彼女だったらな、と思ってしまう
いや別に美人だったら誰でもいいのだが
その中でももしとなりにいて欲しいのならば
彼女がいいというか。
別に気が惹かれている訳ではないのだが
中原「お前、顔赤いぞ」
太宰「はぁ!?暑いからね」
中原「…さっきは涼しいね、とか言ってたじゃねえか」
太宰「ほんと、意味分かんない。馬鹿なの?」
中原「お前…思考回路がショートしてるぞ?」
話が噛み合ってないと思いつつも
今日の仕事の内容を考える
双黒なんて嬉しくもない呼び方で呼ばれて
何かとペアを組まされる事が多い此奴を
いかに負担をかけさせられるか思考回路を巡らす
が、少しだけほんの少しだけ
名も知らない彼女の事がちらつくのでムカついて
となりにいる中也に鬱憤をぶつけた
太宰「ほんと、チビ」
中原「はぁ?いきなりなんだよ!?」
これで中也が声を荒げるうちは彼女の事を
考えないで済むだろう
『はっくしゅ!!!誰かが、私の事を噂してる…!?』
『…………はは!!そんな友達いなかったわ!』
『あー…友達…………』
少しだけ惨めな気分になった!
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ルナ - 森さんに、、、大胆なwww (2020年3月9日 13時) (レス) id: 812eb5a34d (このIDを非表示/違反報告)
こん(プロフ) - 豪快過ぎる……ww (2019年1月8日 22時) (レス) id: a9d22d7cfb (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 森さ〜んwww (2018年7月25日 0時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
リノンωライム - おはげ(丁寧語)の人にそれは、、、(いいぞもっとやれ) (2018年7月24日 22時) (レス) id: a3472cafe2 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 大胆な行動に出た主人公...無事に定時に帰れるのかwww (2018年7月24日 19時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2018年7月24日 0時