6 目隠し ページ6
＿＿＿＿＿『今回のことで幻滅したと思うんですけど、死ぬ気で頑張るので･･･チャンスをもらえませんか？』
あぁ、やっぱり。この子は最初から自分は見限られて当たり前の存在だと思ってるのか。
「＿＿＿僕はそんなことで君に幻滅したりしない。」
誰に言われようが君は価値のない存在じゃない。そう思いながら彼女の頭を撫でる。
しばらく目をぱちくりさせながら固まっていた彼女だったが、不思議そうな顔をし始めた。
どうやら自分にアムドゥスキアス様の面影を感じたようで、光栄なことだと思っていると次の瞬間、彼女は爆弾を落とし始めた。
『ダ、ダリ先生』
「ん？」
『さっきの言葉、すっごく嬉しかったです。』
「(うんうん。)」
『こんなに心が温かくなったのは久しぶりで･･･。』
「(うんうん。なんかやけに素直だね。)」
『私、本当に先生と出会えて良かったです。』
「(そっか。そう言ってもらえてこちらこそ嬉し＿＿＿＿
『で、ダリ先生のこと好きになりまし＿＿＿＿＿＿』
思わず彼女の視界を覆う。
待て待て待て、素直になるのにも程がある。尊敬できる存在としての「好き」だろうが、今までの彼女とは思えぬ発言すぎて、モロにくらってしまった。ダメだ、今の顔は彼女には見せられない。
そう考えているうちに、彼女は自分が急に目隠しをしたことを迷惑な発言をしてしまったと勘違いし始めたので、なんとか思考をまとめる。
「気にしないで、こっちの問題ね。いきなり素直にストレートに来られるとビックリしちゃって。」
なんとか恥ずかしさをおさめ、手を外しAと向き合った。
「ごめんね、何でもないよ。この後どうするの？」
そう問えば、『帰れって言われちゃったので、帰ります。』と楽しそうに返ってきたので「送って行こうか？」と提案した。そしたら彼女は目を輝かせて、どこからかワインのボトルを数本取り出し始め＿＿＿
『え、いいんですか？ ありがとうございます！ ちょうど会場を出る時に美味しそうなお酒を何本か頂戴してきたんですよね。一人で飲むのも味気ないなて思ってたんで･･･・。そうだ、何本かいります？』
すっかり元気を取り戻し、早く帰れることにはしゃいでいるAを横目にダリは「たくましいなぁ。まったく。」とため息を漏らしていた。
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
