5 温かさ ページ5
「･･･え？」
いきなりのことで何か分からず驚いていると、ダリは目線を合わせるためにしゃがみ、真剣な面持ちで口を開いた。
「僕はそんなことで君に幻滅したりしない。」
「最初から君の頑張りはちゃんと見てるから。」
「それに大丈夫、僕は何があっても君を見捨てたりはしないよ。上司として同僚として、必ず君と向き合うから。」
そう言われたかと思えば、よしよしと頭を撫でられた。
その瞬間、一気に目の前が明るくなっていく。
多分、私が一番欲しかった言葉。求めていた言葉。
今までの嫌な気持ちがスッと軽くなるように引いていく。
『(この感覚はなんだろう。)』
この
まるで＿＿＿＿＿＿
『･･･師匠みたい。』
「＿＿＿師匠？」
『はい･･･私を初めて対等に扱ってくれた方で恩人です。」
そう言えば、ダリは「それは＿＿＿とっても光栄だね」と優しく笑って返してくれた。
『(師匠の時は恥ずかしくて言えなかったから･･･)』
『ダ、ダリ先生』
「ん？」
『さっきの言葉、すっごく嬉しかったです。』
『こんなに心が温かくなったのは久しぶりで･･･。』
『私、本当に先生と出会えて良かったです。』
『で、ダリ先生のこと好きになりまし＿＿＿＿＿＿』
そう言いかけた瞬間、目の前が暗くなった。
『え、なに＿＿＿＿＿＿＿「こっち見ないで」＿＿＿』
これはダリの手だろうか。こっちを見るなと言われたが、目隠しされているのでダリの表情は見えるはずがない。
『(どうしたんだろ？)』
Aの脳裏に数秒前の記憶が蘇る。
“『で、ダリ先生のこと好きになりまし＿＿＿＿＿＿』”
あれ･･･これ、側から聞けば告白してる感じに･･･。あっ、えっ、ちがっ、いや、当ってはいるけど。焦ったAは必死に弁明する。
『いや、好きって、そっちの意味じゃなくて、えっと、親愛とか尊敬とかの意味で･･･。いや、好きには変わりないんですけど＿＿』
『すみません』と言いかけた時、「違うから」とダリの声が被さる。
「気にしないで、こっちの問題ね。いきなり素直にストレートに来られるとビックリしちゃって。」
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
