4 本音 ページ4
「怪我はない？」
『おかげさまで、ないで〜す。』
「なんでそんな嬉しそうなの？」
二人は人目を避け、静かなバルコニーにいた。いつもよりかテンションが高い気がするが気のせいだろうか。
『･･･今日は早く帰れますし、来年からは多分出席しなくてもよくなると思うと嬉しくて。』
ダリは驚いたようで目を見開く。
『いやぁ、挑発したらいい感じに乗ってくれまして。まぁ、ミアがあんなに怒るのは予想外だったんですが＿＿＿＿＿イタッ』
Aはダリのデコピンを額に受けて、唸っている。
心配で追いかけてみれば、まったくこの子は･･･。よくよく見れば顔が赤い。目も潤んでいる。
「酔っ払ってるよね？」
『綺麗･･･。』
「は？」
『いや、ダリ先生って改めて見ると綺麗な顔だなって。鼻筋も通ってるし、目とかも澄んだ茶色だし、ひそかにファンクラブあるのも納得＿＿＿＿＿＿＿＿』
何を言っているんだこの酔っ払いは。あれだけハイペースで飲んでたせいか、やっぱり止めておくべきだった。
「水もらって＿＿＿＿＿『すみません･･･。』＿＿＿＿＿」
『ゴモリー家の長女として、バビルスの教師として、優秀でないといけないのに全然できなくて。』
そう言うと、ポツリポツリと話し始めた。
『みなさんと比べて、ランクが低いのは知ってたと思うんですけど、私、使い魔もいないんです。』
『だから、家系能力だけが私の取り柄なのに、魔力量が少ないせいで直ぐに使いものにならなくて＿＿＿＿ごめんなさい･･･。』
誰かの前で自分のことを言われるのは慣れてはいた。だが、尊敬してる人たちの前で言われるのは心に堪えるものがあった。
それに自分のことは自分の口から伝えたかった。ましてや、こんな形で私のことを知ってほしくなかった。
本当のことを隠してきた罰だろうか。
知られたくなかった。こんな私を知って欲しくなかった。
『今回のことで幻滅したと思うんですけど、死ぬ気で頑張るので･･･チャンスをもらえませんか？』
見捨てないで下さい＿＿＿とは言えなかった。出来損ないが期待されるはずもない。最初から見限られているはず。せいぜい足を引っ張らないように少しでも役に立たなければいけないから。
数秒の沈黙のうち、ヒヤリと顔が冷たくなったかと思えば、思いっきり頬を横に引っ張られた。
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
