29 裏切り ページ29
木を何本も薙ぎ倒しながら、やっとアトリの身体が止まる。
「乱暴だな〜。Aせんせぇ」
吹っ飛ばしたのはAだった。
『･･･なにしてる。』
この無数の手はなんだ？蜘蛛の悪魔か？いや、しかしそんな悪魔今まで見たことも聞いたこともない。
「あぁ、今せっかくいいところだったのに〜。」
「邪魔すんなよッ。」
アトリが一直線にこちらに向かってくる。
攻撃速度が速い。
応援を呼ぼうにもそんな暇がない。戦闘慣れしている。このタイプは思考するよりも先に攻撃を繰り出してくるため、心を読めたとしても避けるのは一瞬の判断にかかる。
普通なら着いて行くのにもやっとだ。
だが焦ってはいけない。私は
Aは少しずつ家系能力の密度を上げていく。
段々とアトリの攻撃が読めてきた。
ついに決着はつき、Aはアトリを拘束する。
『どうしてバビルスに来たの？』
アトリを締め上げながら何が目的なのかを質問する。
「アハ♡ 意外と強いなぁ。イタァ〜〜イ。」
答える気はないようだ。
Aはアトリの全身に重さをかけていく。骨がきしむ音が聞こえる。
『手からいく？』
『たくさん手があることだし、一本や二本、惜しくないよね？』
『どうする？』
「アンタのことは知ってるよ。ゴモリー家の出来損ない。」
「良かったねぇ。家系能力に恵まれて、能力が無ければ何もできない本当の落ちこぼれになっちゃうねぇ〜。」
この状況で煽れるなんて大したものだ。だが、そんな言葉聞き慣れている。
『･･･そう。』
答える気がないのなら答えさせるまで。Aはアトリの手を容赦なく切り落とそうとした。
「お姉ちゃん！！」
やっとこちらに駆けつけたラミアが向かってきている。
『ミア！！こっちに来てはダメ！早く、他の先生に連絡を＿＿＿＿＿＿』
一瞬、Aはラミアの方に気をとられた。
そして、その「一瞬」をアトリは見逃さなかった。
アトリはすかさず捕縛を解き、Aを殴る。
地面に思いっきり打ちつけられる。気づくのが遅れた。マズい。
次の攻撃が来る。避けられない。Aは反射的に目を閉じた。
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
