28 見張り ページ28
「なんでこの私が見張りなんか･･･。」
ラミアは上空から生徒たちの様子を眺めていた。
本当なら心臓破りに参加しているところだったが、バラムの報告により、それぞれ新しく来た新任を上空からラミア、行動中はAが監視を行う役割を任されていた。
確かに、あの二人と挨拶し握手を交わした際、心の声が読みにくかった。なにか高位系の妨害魔術のようなものをかけている感じはした。
それを指摘すれば、のらりくらりと交わされ、最終的にはプライバシーのためということに落ち着いたが･･･。
「(怪しくはあるのよね･･･)」
だが今のところ二人に目立った動きはない。
ラミアはもう一度、会議で決まった資料と二人の巡回コースを確認する。
「あれコースから外れてきてる？」
道に迷ったのだろうか。
どうやらアトリは次の目標となる生徒を探すのに必死なようだった。
ラミアは後ろから声をかける。
「ここはアンタの持ち場じゃなくない？ このルートは打ち合わせの時に入ってないんだけど。」
アトリが振り返る。
ゾクッ
なんだこの殺気は。
「なぁんだ、ラミア先生か〜。もう驚かせないで下さいよぉ。」
おちゃらけて言うアトリに対して疑念が深まっていく。
気づけばアトリの腕を握っていた。
“
「＿＿＿＿ッツ。」
急いで距離を取り、通信を開こうとした。
「あれぇ、ばれちゃったぁ？？」
アトリの攻撃がラミアの頬を掠める。
＿＿＿ドォン
スレスレで避けたが、後ろの木が倒れていく。
間髪入れずに次の攻撃がやってくる。
一つ一つの攻撃が重い。一応、体術の訓練はしているが押される。
しかし伊達にバビルスの教師をやってはいない。体制を立て直し応戦する。
”
これでやっとアトリの攻撃を封じることができると思った次の瞬間、檻がなぎ倒された。
「はっ？？」
そんなはずはない。土煙りの中、目を凝らして確認する。
なんだあれは。アトリの身体からは無数の手が生えている。
もう一度攻撃するよりも早く無数の手がラミアに迫ってくる。
魔術を展開しても間に合わない。
何とか受け身だけでも取ろうと構えた瞬間、アトリの身体が森の奥へと吹っ飛んだ。
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
