3 怒り ページ3
ラミアによって人通りの少ない部屋に連れてこられたA。
「･･･どういういこと。」
『何が？』
「どうしてあんなことをするの！？」
「大人しくしておいてって、あれだけ言っておいたよね！」
ラミアの怒りに満ちた声が部屋中に響く。
どうやら弁明する余地はないようだ。Aは思ったことを正直に告げた。
『躾のなってない輩には身内でも厳しくっていうのがウチの家訓だよ。あの場でそれをやっただけ。』
『だいたい大人しくして欲しいなら私を呼ばない＿＿＿＿＿イッ』
その瞬間、身体が壁に打ちつけられた。どうやらラミアが魔術を使ったようだ。背中を強く打ったせいで上手く呼吸ができないが、残りの意識をかき集めてラミアの攻撃を防ぐ。
周りの家具たちが吹っ飛び、窓が割れていく。
「･･･言われなくても分かってる。」
手を大きく振りかぶるラミア。
「でも、躾のなってない輩には例え身内と言えども厳しくでしょ？＿＿＿＿＿お望み通り受け取りなよ。」
あぁ、これは久しぶりに本気で怒らせたなと思い、広めの防御を張り巡らせ、次の攻撃を受け流そうとした時、
「さすがに姉妹喧嘩でも、やりすぎじゃないかな。」
「『！！』」
ミアの攻撃が止まる。
二人の間に見知った人物が立っていた。
「ダリ先生、いつからそこに･･･」
自分もミアも白熱しててダリの存在に気づかなかったようだ。
「ドアが吹っ飛んだせいで、すごい音が鳴ったの気づかなかった？」
現に、騒ぎを聞きつけ何人かのギャラリーが集まってきている。
ラミアは悔しそうに、Aとダリの方を交互に見ると、「会場に絶対戻ってくるな。帰れ。」と吐き捨てたのち、踵を返して会場に戻っていった。
『＿＿＿＿＿＿ふぅ。』
あのままミアに押されていたら、確実に怪我していたかもしれない。どちらにしろ助かった。そう思っていると＿＿＿＿
「まったく、いつもなんか危なっかしいよね。」
『あ、ありがとうございます』
スッと差し出された手を掴んで立てば、苦笑いするダリの姿があった。
＿＿＿＿＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
