15 悪夢 ページ15
目を開けると
『そうだ私、授業･･･』
急いで教室の扉を開ける。
「あれ、お姉ちゃん？もう来たのー？」
そこには問題児クラスのメンバーとラミアが、仲睦まじそうに話している姿があった。
一瞬で息がヒュッと詰まる。どうしてミアが･･･。
「ごめんね、みんな。もう行かなきゃ。」
ミアは立ち上がって、教室から出て行こうとする。
「えー、もう行っちゃうのー？？」
「ヤダァ！！ まだ喋りたいぃぃ！」
「ミア先生、めっちゃ優しくて面白いんだよね。」
「いざとなったら強くて頼りがいもあるしー。」
「A先生じゃなくて、ミア先生の方がいいなぁ。」
クラス全員でミアを引き止める。
その光景に思わずAは後ずさってしまった。
ドンッ
誰かにぶつかる。見上げてみればカルエゴが後ろに立っていた。
『カルエゴ先＿＿＿＿＿「まぁ、そういうわけだから今日からアイツと変わってもらう。」＿＿＿＿え･･･。』
カルエゴ先生まで＿＿＿。みんなの目線が怖い。
あぁ、何か言いたいはずなのに口が重い。思うように言葉が出てくれない。
『わ、わかりました･･･。』
声が震える。
フラフラとその場から離れ、行くあてもなく廊下を歩く。
さっきの光景を思い出して胸が痛む。
私はまたダメだったのか。どこがダメだったのか。いや、ミアと比べれば全部ダメか。
やっぱり私じゃ･･･。
「あれ？ どうしたの？？」
俯くAに声をかけてくれたのは＿＿＿
『ダリ先生･･･』
「何かあった？」
『わたし＿＿＿＿「まぁラミア先生が相手だもんね。しょうがないよ。」
『え･･･』
頭を鈍器で殴られたような感覚がする。
「ほら、彼女は色々できるから･･･。もちろん、A先生も頑張ってはいると思うんだけど、根本的に違うよね＿＿」
違う。ダリ先生はこんな心無いことを言う先生じゃない。
本当にそう？ 本当は心の中でそう思っているのかもよ？
やめて。
やっぱり、出来損ないに期待なんかしてないって。
やめて。
耳を塞ぐ。それ以上は言わないで。
その瞬間、Aの周りが暗闇に包まれた。
身体が暗闇の底に落ちて行く。
耳を塞ぎながら叫ぶ。
また一人になるの？
一人はもう嫌。
一人になりたくない。
＿＿＿＿＿＿一人にしないで。
＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
