1 父親 ページ1
「それにしても＿＿＿立派なパーティですね。」
目を輝かせながらツムルが言うが、それを聞いたAは死んだ魚のような目で返す。
『形だけですよ、形だけ。あとはうっすい関係と互いの腹の探り合い。』
「わぁー、聞かなきゃよかった。」
「あれてるねぇ」
しばらく三人で談笑していると、向こうから自分を呼ぶ声が聞こえてきた。
「お姉ちゃ〜ん」
ミアだ。最悪なことに一緒に父親もいる。
頼むから来ないでくれというAの願いも虚しく、こっちに向かってきた。
「いつもお世話になっております。ラミアの父です」
「どうも初めまして、教師統括のダンタリオン・ダリです。こんな立派な式典に呼んで頂いて光栄です。」
「きょ、教育係のムルムル・ツムルです。ラミア先生にはいつもお世話になっています。」
「いやいや、格式あるバビルスの教師の方々に会えて嬉しく思いますよ」
三人はにこやかに挨拶を交わす。
「毎年このような式を？」
「ええ。最初は親戚一同で集まる程度だったのですが、ラミアが生まれてから降誕祭も兼ねまして次第に大きくなっていってしまい･･･。恥ずかしながら、何歳になっても娘は可愛いものですね。」
ツムルが呟く。
「それじゃあ、A先生の降誕祭もすごいものになりそうですねぇ。」
「えぇ･･･まぁ、一年に一度の式ですからね･･･」
嘘だ。そんな式典、一度も開催されたことはない。
気まずさを隠すためか、話題を変える父。
「そ、それより、ラミアはバビルスで上手くやれていますでしょうか？ 昔から元気なのは取り柄なのですが、そそっかしくて困った部分もあるんです。」
「ラミア先生は大変優秀ですよ。一度言ったことは完璧にこなしますし、生徒からの人望も熱いです。」
「そうですか･･･それは良かった。ラミアは姉と違って昔から器用な子で、たくさんの賞や実績を持っていましてね＿＿＿＿＿＿」
始まった。
「それに比べて＿＿＿＿＿」
父の目線がこちらに向けられる。
「この子の方は昔から何をやってもダメ。」
あぁ、面倒なことになってきた。
＿＿＿＿＿＿
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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます！！ そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (
レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します！昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました！めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです！素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます！！ (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - ､､､もしやミアちゃん､､､いい子やったんか！！大丈夫や！きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや！！(？？？？) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月4日 15時
