【イケメン革命】生き残った女の子 (ページ10)

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10.喋る蛇ページ10

どうしても疲れてしまったAは、街から外れて草が生い茂っていている所をみつけ、寝転がった。

そよそよと風が吹きつけて、サラサラと草が揺れる音がした。

恐ろしい程の眠気が襲ってきた。

ズルズル……

草が揺れる音とは違う音が聞こえてバッチリと目を覚ました。

起き上がってみると、そこには本物の蛇がいた。

蛇はギョロリとAを見てきた。

『お前はどこから来たんだい？』

明らかに蛇が喋っていた。

驚きはしたが

『ロンドンからだよ、』

と返事をしてみた

蛇と話をしている自分がなんだかとても可笑しく感じた。

きっと夢を見ているに違いない。そのうち覚めるさ、けど覚めるまでこの蛇との会話を楽しんでやろうと思った。

『そうかお前はこれから気を付けた方がいいぞ元の世界に戻る事はもしかしたら考えない方がいいぞ』

『どうして？』

『この世界にいる人すべてを見殺しにしているようなものだからなぁ 3人目のアリスさん』

『見殺し？3人目？アリス？どういう意味？』

『そのうちわかるさきっとねでもひとつだけ言いたい事があるお前はアリスはアリスでも生き残ったアリスだ特別なアリスだ』

『私がアリスなの…？ 3人目の？』

『そういうこと特別なアリスだ』

『何を言ってるのか、さっぱり分かんないよ。人間違えじゃない？』

『そんなわけがない』

蛇はズルズルとまた何処かへと行ってしまった。

今のは一体なんだったのだろうか……

蛇と話した……？

Aはもっと混乱してしまった。