【イケメン革命】生き残った女の子 (ページ23)

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23.門番ページ23

Aは、街を出て、大きな橋を渡り、寝静まった村を抜け壮厳な建物の前へと連れて来られた。

「着いたぞら赤の軍の兵舎だ。ヨナを呼んでくるからここで待て」

とゼロに言われて、“はい”としかAは返事ができなかった。

「あーくたびれた。これでやっと酒が飲めるぜ」

「カイル、ヨナへの報告が先だ。門番、彼女から目を離すな。」

「かしこまりました！」

門番はビシッと返事をした。

Aは門番と2人残された。

Aは、手枷をはめられた感触がじわじわと蘇って、気分が悪くなった。

「ヨナって人はどんな人なの？」

と、A何となく門番に聞いてみた。

「なんだ、お前…ヨナ様を呼び捨てする気か？」

「あ、いえ…すみません。つい…」

「つい、とはなんだ！愚弄してるのか！？あのお方を呼び捨てとは言語道断だ！！」

「た、大変申し訳ございません。以後、気をつけます…」

「当然だ、赤のクイーン、高貴なるヨナ様に対し、無礼極まりない！口を慎め！」

怒鳴ったと同時に、門番は腕を振り上げた。

逃げなきゃ…！