4話 ページ6
〜貴方サイド〜
副団長の阿伏兎さんに用意してもらった部屋に着く。
思ったよりも整頓されていた。
片付けも一通り終わり、初めからあった椅子に腰掛ける。
コン コン
すると、ドアを叩く音が聞こえ「はい。」と答えると 副団長が大量のプリントを持って来た。
そして机の上にドサッと置くと、仕事の説明を事細かに教えてくれた。
そして、なんて事ないような顔で部屋を出て行った。
一時間くらい机と向き合っていた私は、顔を上げ たくさんの資料を持ち、部屋を出た。
向かう先は勿論 “団長室” 。
軽く団長の部屋のドアをノックする。
すると、「誰。何の用?」と言う短い返しが来た。
「Aです。資料を届けに...」私の言葉を遮るように扉が開かれた。
神「やぁ、俺に恥をかかせた補佐が 何の用だい?」
貴「...」
あの時と変わらない笑顔を向けてくる団長だったが、声のトーンからして大分怒っている。
私が悪かったの...?
だって、団長から仕掛けて来た交戦でしょ...?
そんな事を頭の中でグルグルと考えていると、私の手にあった資料が、強引に引っ張られる。
団長が「早く寄越せよ。」と言っていたので そなや通り手を離すと、一面に資料が散らばった。
貴「え...?」
神「.......何やってんの。ボーっとしてないで、早く拾えば?」
この言葉を聞いた瞬間、全ての合点が一致した。
団長は、あの時の交戦で 私に負けた(?)事に腹を立てて “あの言葉” を発したのでは無く、本当に覚悟を決めないといけなかったらしい...
でも、私は そう思い通りにはなりませんよ...?
貴「団長が、離すように促したんですから 私は指示された通りに行動しただけです。
落としたのは、団長なんじゃないですか?」
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みたらし団子バカ - 神威大好きです!更新楽しみにしてます! (2018年8月20日 16時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筬蟲 | 作成日時:2018年1月25日 23時