貴女の魂、何色ですか？ 【土方】【高杉】

銀髪天パーと黒髪ストパーはセットで6-6 ページ9

銀「なぜ兄貴分に言わないんだよ？」

貴「金勘定ケチだから」

土「いいけど…お前コンペイトウ好きなのか？」

貴「大大大好き。というか甘味が好き」


土「…………」


銀「ほら見ろ、俺に似てるだろ？」

土「チッ………」


土方は買ってあげたコンペイトウをAに渡した。

Aは目を輝かせて一粒ずつポリポリ食べ始める。



銀「つーかお前、こっちは久しぶりに妹分にあって感動の再開してんだから空気読めや、邪魔者」


土「黙れ、義兄のくせして。てめぇにゃ妹分でも、俺からしちゃもう大事な部下だ。てめぇに預けられっか」


銀「そっちがそのつもりなら、俺にだって考えがあらァ」


土「何……？」


銀「A―！ 犬の真似して俺についてきたら、コレやるよ」

片手にコンペイトウをぶら下げる銀時。

土「んなもん引っかかるわけ」

貴「ワンワン！」

土「食いついた！？早ァ！！」


餌付け成功。


銀「残念だが、こいつのことは俺の方がよく知ってるんでね」

Aを小脇に抱えて意地汚い笑顔で言った。


銀「よーし、じゃあ取ってこーい！！」


そう言って、遠くの方へコンペイトウを投げる。




貴「あぁ！コンペイトウが！！」

　 タタタタタタタタタ・・・・



土「ちょ、神代――！！ダメだそんな易い手に……あぁ……」


銀「(ニタァ 」

土「てんめぇ……」


怒りを見せる土方に、銀時は妙に真剣な口調で言った。


銀「どういうつもりであいつを拾ったのか知らねぇが……あいつは飼えるような犬じゃねぇぞ。あのナリで俺より狂犬だからな。まぁ俺は、てめぇがどうなろうが知ったこっちゃねぇが、……気を付けた方がいいぜ。ある日突然、鬼になるかも………」


土「…………？」



銀「じゃ、Aはしばらく借りるぞ」

土「あ！？」


こうしてAはコンペイトウによって買収された。

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