着信21 ページ21
＊
「なんつーか、その変な意味じゃなくて」
「お前がそんなんだと、なんか気にくわねぇというか。」
「より、一層タチが悪いね」
そう反論すれば、飛雄は黒い髪をかきむしる。
なんとくなら、言いたいこと、わかるけど…
「お前、音駒のセッターみたいにしてんだな」
その、何気ない一言が、私の傷をえぐる。
しかも、かさぶたになったばっかりのところ。
「俺は、前のAのが好きだ、一緒にいて楽しかった。」
「サービスエースとった時の性格悪そうな笑顔とか、スパイク打った時の、一点だけを狙う目とか、ブロックをみる冷静な表情のがいい」
何か返さなくてはいけないと思った。
だって、飛雄のことだから、全部本心で、そのことに私は返答しなくてはならないのに。
でも、口から出てきたのは、言葉になり損ねた、出来損ないの、空気。
その後、さっきのをなくそうとでもするかのように、私は。
「…飛雄、あんた変われてよかったね。」
あーあ。こんなことなら私が、烏野行く意味なかったじゃん、そういった。
ああ、こんなのただの、僻みだ。
でも、それはこの合宿に来て、翔陽と飛雄のコンビを見た時に、一番感じたことだったから。
心の中で、ずっと思ってたことだったから。
よかったね、飛雄。
自分を変えてくれる、相棒に出会えて。翔陽に会えて。
飛雄は、烏野を選んでこれっぽっちも、間違いなんてなかったね。
_____そんな風に続けたとしたら、負け犬の遠吠え。だろうか？
青城と四月の最初に練習試合をしたと聞いた。
金田一と国見の二人がいたと。
金田一はどう思ったろうか。翔陽との速攻を見て、どう思ったんだろう。
悔しかったろうか。
私は、とても、とても。
悔しい。
私にとって、この世界でただ一人の、最高の相棒に、飛雄に、最高の相棒が現れてしまって。
翔陽は、友人の少ない私にとって、大切な友人だ。
だからこそ、羨ましくて、悔しい。
なぜなら、私には
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七瀬杏樹(プロフ) - あ、ありがとうございます！ここはまだまだ序章なのでこれからも読んでいただけると幸いです！ (2017年1月2日 21時) (
レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ましたあぁぁぁ！！！全然向いてなくないじゃないですか！面白かったです！更新頑張ってください^^ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Annzu/.
作成日時：2016年8月19日 10時
