08 邪魔(4) ページ15
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「授業なんかサボって…俺といいことしよう?」
そう言って笑った相葉くん
俺はだんだんムカついてきて──
08 邪魔(4)
───────
「あのさぁ...君、最初から授業サボりたかっただけでしょう?」
「違うって。櫻井くんと、サボりたかったの」
こういう状況になぜか遭遇することの多い俺は
相葉くんの話す言葉にすっかり冷めてしまって
あぁまたかよ、うぜぇな
くらいにしか思っていなかった
俺は依然として余裕の笑みを浮かべる相葉くんの
制服のネクタイを掴んで
ぐいと俺の顔に引き寄せる
「手ェ出すなら…それなりに責任取れよ?」
口の端を吊り上げて挑戦的に言えば
一瞬驚いた顔をした相葉くんは
「あれ、意外と乗り気なんだ?」
すぐににやりと笑みを浮かべて言った
なんて馬鹿なんだろう
下から思い切り見下してやる
見下ろされるのは嫌いだ
。
。櫻井翔 臨戦態勢(腹痛中
。松本潤 迷子(おにぎり中
。
─── その頃
散々迷った挙句、俺は保健室にたどり着いていた。
やれやれとドアを開けると
三個並んだベッドの一番奥にある一つ
間仕切りのカーテンの隙間から
男の足が覗いている。
「保健の先生はどこいったんだ?」
と言いながらカーテンを開けると、
背を向けていた男が肩を上下させて振り向いた。
あれこいつ、前に翔を助けてた相葉じゃん
そんな平和なことを思いつけば良かったのかもしれないけれど
相葉の下にいたもう一人の男を見た時
頭が真っ白になった。
「...あれ、潤......?」
相葉の下でベッドに横たわっていたのは
紛れもなく翔だった。
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作者名:カフネ | 作成日時:2019年2月16日 13時