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座る場所も特にないため、二人揃ってベッドに腰掛けている
無言で下を向いていると五条さんから質問が飛んできた
五「ねぇ、そろそろ話してくれてもいいんじゃない？」
『本当に何のことですか。そもそもあなた、名乗ってないとか怪しすぎます。質問があるならきちんと名乗ってください』
少し怒気を孕んだ声で言ってみると、五条さんはさらっと教えてくれた
呪術師という特殊な仕事をしていること、24歳だということ、家が有名なこと
名乗れと言っといてあれだけどさ、なに？自慢？ってくらい話されてるの腹立つ
五「じゃ、僕の身の上話はこれくらいにして…質問するね。さっき店にいた妖怪みたいなのいたでしょ。あれ、見えるの？」
『はい、見えました。っていうか、あーゆーのってどこにでもいるんですね。あの店の近くの飲み屋街ならいっぱいいますよ。たまにうちの玄関前とかにもいますし』
昔から霊感は強い方だったと思う。付き合っていた男と別れたと言う同期の周りによく現れていた
五「へぇ〜面白いね！教えてくれてありがとう！それと、もう一つ質問」
『なんでしょうか。彼氏ならいたことありませんし、お金も貸しませんよ？』
五「違う違う。あの店のフルーツタルトの話。昨日食べたやつより美味しかったから、誰が作ってるのか知りたくて…」
『あぁ、それは私が作ったやつですね。前回の方がやめたので昨日から調理は全て私がやらせていただいております』
五「そっかぁ！」
ほんとうになんなの。呆れてしまう
すると、ジリジリとこちらに近寄ってくる五条さん
え、なに、マジで何なの
五「ねぇ！あれすっごく美味しかった！お金出したいくらい！ねぇ、今度僕のためにワンホール作ってくれない！？」
『…え？』
いや、身包み剥がされるかと思ったわ…
え、しかもフルーツタルト美味しかったって？え？幻聴？
料理が好きでずっとやってきた。自分の作ったものを良い方向へ評価していただけるのはすごく嬉しい
あの甘いフルーツタルトにここまで目を輝かせて嬉しい感想を言ってくれて悪い気はしなかった
すごく、純粋に。私の作ったお菓子を楽しんでくれたようで嬉しかった
五「いや、僕ねー仕事柄甘いものが大好きになっちゃってさ！あれ、毎日食べたい！」
この人なら信用できる。
『分かりました。作らせていただきます』
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しろりん(プロフ) - 面白いし気に入ったお話ですけど…夢主ちゃんの名前が所々『カナメちゃん』になってます…。(๑• •๑)? (2022年10月17日 17時) (
レス) @page29 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
覇王(プロフ) - めぐさん» わぁぁぁぁぁぁい！そうやってプレゼントの内容を妄想してくだされる日が来るなんて嬉しすぎます！更新頻度落ちますが頑張ります！ (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2eb9b95748 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 調理器具か……フライパンかな？包丁は……流石に危ないかな？となるとミトン(調理器具か？)とか？何を贈るのか楽しみです。更新、無理のない程度に頑張って下さい。 (2021年10月4日 22時) (レス) @page37 id: 550319b7c1 (このIDを非表示/違反報告)
覇王(プロフ) - めぐさん» ありがとうございます！！ (2021年10月3日 20時) (レス) id: 2eb9b95748 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 尊過ぎ！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page30 id: 550319b7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：覇王 | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/53448167
作成日時：2021年9月9日 17時
