松下村塾で始まった恋

38話 ページ42

晋助side

俺はまた”檻”に閉じ込められている

俺はこれから親の言う通りに勉強して、
立派な高杉家の跡取りにならなければいけない

そして莉央と結婚して、子供を作らなければ
いけない＿＿＿＿

本当は今でもAのことを考えて胸が苦しい

許されないことなのに…

Aと会うことはもうできない

いっそ自分なんか捨ててしまった方が楽に
なれるのに

そうおもっていた時に

？「よォ高杉」

よく知っている声が聞こえた

窓の方を見ると

.




.



.


銀時とヅラがいた。

晋「なんでこんな所にいるんだよ？」

桂「高杉に言いたいことがあってな。」

ここ2階だぞ。もしかして登ってきたのか…

銀「実は俺達Aに告白して、断られたんだ。」

だから何だって言うんだよ…

桂「俺達から言うのもあれだが、Aの好きな人はお前だ。高杉」

は？何言ってんだコイツ？

銀「Aは高杉のことを大事に思ってるはずだ。今もな。だから謝ってこい！」

コイツらさっきから…

桂「Aを幸せにできるのはお前しかいないんだ。本当は俺が…だけど本当はいいやつだからな！お前なら大丈夫だ！」

俺しかいない…

するとヅラが俺に向かって何かを投げてきた

鍵？

銀「この鍵を使えばここから出ることができるぞ！こっそり盗んできた」

桂「出たかったら明日の朝に出てこいよ」

そう言い残し、2人は帰っていった

やっと俺も自由になれる

銀時やヅラの言ったことが今思えば嘘に聞こえなかった

Aに謝りたい＿＿＿＿

早く明日にならないかと久しぶりにワクワクした

39話→←37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す