松下村塾で始まった恋

36話 ページ40

桂side

Aが泣いてる…

俺が”好きな男”のことを聞いたから

ごめん＿

でも、泣くほど一体何があったんだ…

Aの好きな人はまさか…

貴女「っ、…じゃあね」

俺はAの腕を掴んだ

桂「なぁ、A俺じゃダメか？」

”アイツ”じゃなくて俺のことも見てくれよ

貴女「…ごめんなさい。小太郎にそんなふうに言ってもらってすごく嬉しいの。けどね私…」

あぁ。やっぱりか

貴女「私、晋助といるとみんなと違う感情に
なるの。胸がドキドキしたり、苦しくなったりよくわかんない。晋助のことばかり考えちゃうの！！苦しいよ…ものすごく」

Aの好きな人はやっぱり

.


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高杉…

俺は『失恋』してしまったのか

貴女「ごめん…なさい…」

桂「Aが謝ることじゃない。気にしないでくれ」

貴女「もう帰るね」

Aはそう言って教室を出ていった

なんだか心がからっぽで何も考えられない

桂(ポロポロ)

今は誰もいないんだし、少しだけ泣いてもいいよな…

この涙が止まったら俺がやることはただ1つ

それまで少しだけ＿

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