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後ろから抱きしめたまま部屋に戻ると、ソファにぶん投げていた携帯から止まることのない通知が鳴り響く





「おーおーえげつない量やでなこれ」



見てみ笑、って〇〇が俺の携帯の通知の量を見せてくるけど今はそれどころじゃない






小「今日の服かわいい」


「最後の仕事が雑誌の撮影やったから、そのまま買い取ってん」


小「メイクもかわいい」


「いつも薄めやからなあ。今日濃いやろ?」


小「薄いメイクも濃いメイクもすっぴんもかわいい」


「そう?ありがと笑」


小「ケーキ作ってくれたんも好き」


「特別な日やからなあ」


小「いつも素っ気ないのに、、、」


「誕生日やもん」



おめでとう





振り向きながらそんなかわいい笑顔で言われたら15年分の想いが出てしまいそうで、





小「ありがと」




〇〇の首にうずめてなんとか押し殺した








「ご飯食べたん?望」


小「あ、〇〇も食べてないかなーと思って作っといた」


「え!やったー!何作ったん!」


小「ビーフシチュー、、、そんなに上手くは無いけど」


「いやいや、美味しそうやん!」




望が親子丼以外に作るとは、、ってしみじみしてる〇〇に
いや、俺だいたい料理してるから!なんてツッコんだり






〇〇に食べてもらいたくて1日かけて作ったビーフシチューを向かい合って食べながら取り留めのない話ばかり





〇〇の作ってくれたケーキは4号くらいのショートケーキで小っさいけど2人で食べ切れるんかな〜、なんて言ってたけど




喋ってたらあっという間に食べきってて2人で爆笑






〇〇がソファで座ってその下に俺が座ってまったりしてると




「あ、そうや。プレゼント〜」


小「え〜なになに〜!!」


「声でかいな笑」



そう言ってソファから降りて向かい合いながら〇〇に渡されたのは両手の平くらいの高級そうな紙に包まれた箱

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作者名:ぽん | 作成日時:2023年5月27日 14時

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