8時間目、恋愛 -special stories- ページ8
1限/fkr
｢4限の後本当にすぐ来たね、ご飯は？｣
｢我慢です！｣
｢だめ。待ってて｣
先生は自分の机から何かをとってきた。
｢バレちゃまずいからさ、手貸して｣
足元で手を掴まれ、強引に渡されたコンビニのエクレア。
｢急いで来てくれたご褒美。ちゃんと食べてよ？｣
＊＊
2限/kwkm
｢おはようございまーす｣
｢あ、Aさんやん、熱下がったん？｣
｢…私の前では関西弁全開なんですね｣
｢そのクールな感じがやりやすい｣
あの日から、川上先生と私の距離は急に縮まった。すれ違えば、あちらから意識的に目を合わせてくるほどに……。
｢…先生もしかして気付いてます？｣
｢当たり前やん、俺のこと好きなんやろ？｣
＊＊
3限/kwmr
｢河村先生、出席簿ここに置いておきますね｣
｢ありがとうございます。あっそうだAさん、前回の授業の補習しましょうか｣
｢えっ…？｣
｢ずっと僕の方ばかり見て授業聞けてなかったでしょう？｣
不敵に眼鏡をかけ直す河村先生。あまりのことに、私の顔は真っ赤に染まってしまった。この人は、白衣を着た悪魔だ。
＊＊
4限/ymmt
｢よしあきくん彼女いるのー？｣
｢どうかな？｣
派手な女の子たちがまた、山本先生を質問攻めにしている。答えがyesだってことは、多分私しか知らない。
｢えー！教えてよ、よしあきくんのけち｣
｢…昨日振られたの知ってて言ってんのそれ？｣
思わず耳を疑った。大好きな山本先生の不幸が嬉しいなんて、私は悪い子だ。
＊＊
5限/ko-chan
｢あっAさん…｣
あれから、こうちゃんは私に対して明らかに挙動不審になった。すれ違っただけなのにこんなにもぎこちない。
｢あのさ、この前のことなんだけど｣
先生と生徒という関係上、答えは分かりきっている。諦めた表情の私にこうちゃんは呟いた。
｢卒業まで、待ってるから｣
＊＊
6限/izw
｢ここが分からなくて｣
｢あー、このthatの意味を取り違えてるからだね｣
伊沢先生の授業を受けるという願いが叶ってしまった。しかし1対1だと、伊沢先生は…。
｢俺のこと好きならもっと頑張れるんじゃない？｣
意地悪がすぎるのだ。
＊＊
7限 sgi
｢ほら〜、いつまで泣いてんの｣
涙が止まらない私を須貝先生がなだめたその時、教室に近寄る足音。先生は私の手を引いて、一緒に教卓の下に隠れた。
｢あっ筆箱あった〜！｣
さっきの3人組の声だ。
｢あんな奴らの前で……っていうか俺の前以外で泣いちゃダメ｣
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てけまる - カルボンさん» 返信遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます！楽しみに待ってます！ (2020年4月13日 18時) (
レス) id: b79a1bba97 (このIDを非表示/違反報告)
雨虹(プロフ) - ほんとですか！むっちゃ嬉しいです！だからと言って無理しないでくださいね！ (2020年4月12日 17時) (レス) id: 545198a489 (このIDを非表示/違反報告)
ゆの(プロフ) - カルボンさん» ぎゃあ！嬉しい！ありがとうございます！作者さんのペースで、無理せずお願いします！ゆったりと待っていますので！ (2020年4月12日 12時) (レス) id: 6ede61fc28 (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - 雨虹さん» コメントありがとうございます！海！！個人的には、学校の教室から海が見えるので海は好きです。書かせていただきますね！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - てけまるさん» 雨の日って詩的な情景ですよね…！書かせていただきます！ (2020年4月11日 15時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルボン
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
