brellia ymmt ページ3
祥彰くんは私と身長が全く同じだ。祥彰くんの歩き方は、鈴の効果音でも鳴りそうなくらいぴょんぴょんしていて、笑顔の可愛さは天下一品。
そんな祥彰くんに対して、女らしさのないガサツな私。もはや、どっちが彼氏でどっちが彼女なのか分からない。だけれど、この凸凹さが上手くフィットして、私たちは恋人になって3年の記念日を迎えた。
付き合って1年のときは、記念日なんて覚えていなくて、祥彰くんにプレゼントをもらってもキョトンとしていた私。去年は当日起きてから気付いて、なんの準備もしていなかったことを激しく後悔したけれど、今年はちゃんと覚えていた。
奮発して買った腕時計の箱をカバンに忍ばせて、彼の家に向かう。祥彰くんは喜んでくれるだろうか、彼の驚いた顔を想像するだけで口角が緩んだ。
インターホンを鳴らし、祥彰くんの家にお邪魔する。いらっしゃい！と迎えてくれたはいいけれど、記念日について何も触れないことに違和感を感じた。
祥彰くんが記念日を忘れるわけはない。だけれど、万が一…と思って、私は思い切って祥彰くんに尋ねてみた。
｢祥彰くん、今日は何の日？｣
｢えっ…？今日ってなんか特別な日だっけ｣
｢嘘でしょ、私の方が覚えてたよ！！｣
そう言って、私はカバンの中から腕時計の箱を取り出して、祥彰くんに差し出す。
｢今日で私たち3年目だよね？｣
｢ん…？Aなんか勘違いしてない？記念日明日だよ？｣
｢嘘！？｣
3年目にしてやっと記念日を覚えたと思ったら日付を間違えていたとは彼女失格だ。肩を落とした私に祥彰くんの声がした。
｢じゃあ僕も今日渡しちゃおっかな〜、ちょっと待ってて｣
棚の中をガサゴソと何かを探す音がして、祥彰くんが私の元に戻ってきた。
｢A、俺の顔見て｣
俺、に変わった一人称。顔を上げると祥彰くんはいつになく真剣な顔をしていた。
｢ちょっと雑で無神経なところもあるけど、可愛い可愛いAのこと、一生僕に守らせてください｣
｢えっ！？何！？｣
せっかく作ってくれたムードをぶち壊すような声を上げて、私は思わず後ずさりしてしまった。ちゃんと言わないと分かんないか、と笑って、祥彰くんがもう一度真剣な表情になる。
｢僕と結婚してください｣
差し出された小箱からは眩しすぎるほどに光るダイヤモンドの指輪が覗く。強く何度も頷くと、意外にも頑丈な腕で抱き寄せられた。いつもの可愛い祥彰くんではない、男らしい山本祥彰がそこにいた。
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はるむにに - カルボンさん» えっと、その言葉そのまま丸ごとお返しします。指摘する箇所なんてほんとに一個もありませんよ！大好きすぎて私は困っております。 (2020年3月7日 3時) (
レス) id: 70e291be9b (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - はるむににさん» はるむににさんのおかげで大好き摂取できてお話書けてるみたいなところあります。甘やかされすぎてる気がするので、ここおかしいなみたいな指摘があったらどうぞ、という気持ちです。 (2020年3月6日 23時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - ゆのさん» 最後の2人、ゆのさん得な2日間だったのではないでしょうか！個人的こだわりは、プロポーズの言葉×3の順番です。ストレートな僕と結婚してくださいが最後に来ると一気に河村さんらしいな、と思いました。今作もお読み頂きありがとうございました！ (2020年3月6日 23時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - フェレットさん» 河村さんなら国際結婚しても不思議ではない…（？）最強の遺伝子を持った子供の顔が見てみたいものです。 (2020年3月6日 23時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
カルボン(プロフ) - 燕子花さん» お気遣いありがとうございます。しっかりとした睡眠をとりたいと思います（笑） (2020年3月6日 23時) (レス) id: 6c016596a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カルボン
| 作成日時：2020年3月1日 0時
