脱出 ページ19
「君……一体？」
「まあ、普通の人間ではないよね。簡単にいうと、堕天使だよ」
軽い口調でこう語るが、分からない。私には理解が追い付かない。
「墮天使と言われてもね、私には伝わらないよ？」
「だよね。
でもね、あなたが一緒に行動していたカレンちゃんも、私の仲間なのよね？」
カレン……という名前を聞いて、思わず目を見張った。
なぜ知っているのか？カレンのこともだが、私がカレンと一緒に行動していたことを。
「不思議そうな顔をしているわね。
私ね、カレンちゃんの友達なの！カレンちゃんが、きっともうすぐ私の目の前に現れる……
そう感じたときにあなたがここに来てくれたの！
半分勘で、半分は運命ね」
よく動くうるさい口ではあるが、知り合いにあった気分になり心が和んだ。
私の知り合いを知る者にあっただけでも、気持ちの持ち用は大分変わるものだった。
「さて、ここの人が血相を変えてあなたを狙いに来る前に、ここから出ましょう！」
頼もしい限りに勇ましく、私の手を取り歩き出す。
「……カレンの知り合いということは、君も魔法などが使えるのかな？」
「そうだね！今は制御しちゃってるけど、制御を無視しちゃったら、簡単に世界も壊せちゃうかも？」
可愛らしい顔に似合わず、恐ろしいことを平気で口にした。
「うーん、そういう軽口は叩かなくていい。とりあえず逃げようか」
「軽口だなんて、言ってくれるね。
私、本当に凄いんだから。見せつけちゃおっかな」
その堕天使は立ち止まり、遠くを見据える。足音が聞こえてくる。
大人数が走ってくる。
音が近づく……
「貴様ぁ……なぜ逃げれたのか……そこのガキの仕業か！」
銃を構えた男たちが私達を睨み付ける。そして、銃を構える。
あ、終わる。そう観念した次の瞬間、あの堕天使からただならぬ殺意を感じた。
「うふふ。私ね？おもちゃを壊す瞬間が一番好きなの。あなた達みたいにお粗末で不出来なおもちゃを壊すのが」
そう呟いた瞬間、男たちの銃が歪んだ。
重力に押しつぶされるように、丸く、瞬間に。
「な、なんだ……？」
そして次は男たちがその場に倒れた。呻き声をあげ、立ち直ろうと藻掻くが次第に見えない「何か」にその体を歪められた。
聞こえるのは断末魔。広がるは血の海と肉塊と化した男たちの躯。
思わず私も呻き声を上げてしまった。
「あの……私が悪かった。凄いのはわかったから、次はもう少しソフトな感じでやるように……」
「もう、注文の多いお姉さんだこと」
続く
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カレン - ありがとうございます､あんなクソ作品見ていただいてありがとうございます(二回目) (2018年9月29日 20時) (
レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - カレンさん» カレンさんお久しぶりです。カレンさん良かったです(ごいりょく) (2018年9月26日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - おっと作家名のままだった､失礼 (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
キリサメさん - カレンは圧倒的裏ボス的なイメージで考えたキャラなので､能力考えるのにかなり時間が... (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - カレンさん» 良かった〜、間違ってたらどうしようかと思ってたんだ！ネーミングから参考にさせていただきますた。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Olivie x他1人 | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/olivie_with_Riv
作成日時：2018年9月23日 0時
