おはよう、Limnanthes【あんスタ】

その4･黒歴史は封印せよ(※) ページ36

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｢いやオイ普通に泥棒だろ｣


｢……あいつ昔から家のお菓子よく盗んでたから、紙はまだましな気がする｣


｢あの……委員長、それほんまに言っちゃってええの……？｣


｢あー………そうだな。悪い、この事は他言無用で頼む。
……でも、あいつの親はまともじゃない。Aの弟も言ってた。あれは鬼だ、って｣


｢……食事中、少しテーブルに体重をかけたら『肘つくんじゃねぇ！』って、机ガンッって殴って怒るとか。
ほんと、1日の終わりで疲れてても気が抜けないとか、あり得なくない？

もっと言うなら机にのせたの腕だし。肘じゃないし｣


｢あー、あったな。
で、小学校低学年のときから、制限されまくった反動で、Aは家の飴とかこっそり食ってたって話｣


｢そういう事情が、あったのか。……悪ぃな、泥棒とか言っちまって｣


｢いや、こっちこそ……喋りすぎた。ごめん。
俺らが話したこと、絶対に他言無用で頼む。あと、あいつ……Aには、今日のこの話は内緒にしてやってくれ｣


｢せやな……他の人にあっさり言えるような内容でもあらへんもんな｣

｢ああ。つーか時間も時間だし、そろそろ帰ろうぜ｣


｢そうねェ。あっ、みかちゃん！ ファンシーショップ見ていかない？ いつも頑張ってくれてるAちゃんに、何かお礼しましょ！｣


｢おん、行く行く〜。ん〜……ぬいぐるみとかどうやろ？ 動物好きって言うとったし。
ほな、みんなさいなら〜｣


｢おう、じゃあな｣




−−−−




｢……ねえ、ま〜くん。しーちゃんのこと、今度こそ守らなきゃね｣

｢だな。……でも、さ｣

｢何が？｣



｢だって、俺……嫌われてるんじゃないか、って｣



｢えっ………？

なんで？ しーちゃんだよ？ あの子が、ま〜くんを嫌うの？ そんな事ってある？｣


｢……『Trickstar』の革命があったから。良くも悪くも学院中が、あんずとAの接し方にかなりの差がある。
それに学院での事以外でも俺は、裏切り者って思われてる、と思う。……中3のとき、K北だったら学校一緒に行けたのに、って言われたし｣


｢ああ、そっか……。しーちゃんは、寂しがり屋さんだから……｣


｢あとは、その……これ、見てくれ｣


｢っ……!?」


「……そういう事だ。まだ、Aも含めて誰も知らない」


「わかった。……2度と『あんな事』を起こさないためにも、頑張らなきゃ、ね。

ねえ、ま〜くん。その事なんだけど、俺に策があるんだ。まず、2年生だけでいいから皆を集めて………｣



〜Fin…?〜

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