おはよう、Limnanthes【あんスタ】

5月◇幼馴染みの奇行(?) ページ33

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※｢幼馴染みの奇行(?)｣はほぼ会話文です。

2〜5にいたってはは100%会話文です。




〜〜〜〜




｢なあ、リッチ〜｣


とある日の放課後、コーギーが俺を呼んだ。


｢あ、コーギーじゃん。どしたの｣

｢Aが昔から変だった〜、とか言ってたよな。どう変だったんだ？｣


あ〜……その話か。
かなり大量で全部話すの面倒くさいし、コーギーのツッコミがうるさくなりそう。


｢う〜んとねぇ……結構いっぱいあるから、順番に話していこっか｣

｢おう｣


｢たとえば、スーパーとかでラーメン売ってるじゃん。しーちゃん家では、つけ麺にするときスープをお椀に入れるんだけども｣

｢いや何でお椀なんだよ。普通どんぶりだろ｣

｢さあ？ しーちゃん家の事情だから知らない。でさ、スープを入れたあと、油がつぶつぶ浮いてるじゃん｣

｢おう｣

｢その油をお箸でつつくの｣

｢……はぁ？｣

｢つぶつぶ浮いてる油をつついて、全部くっつけるの。その後にラーメンを食べる｣

｢いやラーメン入れたら、くっつけた意味なくね〜か？｣

｢そこは気にせずに食べるの。で、食べたあとスープは飲まない｣

｢いや何でスープ飲まねえんだよ。ものによってはめっちゃ美味いのに｣

｢辛いから、だってさ〜。あと太るから｣

｢いやあいつ十分細えよな……？｣


｢だよね〜、俺もそう思う。で、次は小学生のときの話。横断歩道を渡るときに黒いところを絶対に踏まない｣

｢まあ小学生にそういうやつがいてもおかしくねえだろうな｣

｢で、横断歩道渡ったあと側溝の蓋の上に飛び移る。しかも、穴になってる所と金属の網になってる所は絶対に踏まない｣

｢……リッチ〜お前よくあいつと一緒に歩けたな｣

｢んあ、凛月くんたち何の話してるん？ おれも交ぜて〜｣

｢やっほ〜、いいよ〜♪ 昔しーちゃんがやってた変な事の話｣

｢なんやなんや、気になるなぁ｣


｢ふふ♪ まだまだあるよ、しーちゃん伝説。これは今もなんだけど、頭が蒸れるとか、引っ張りすぎて頭痛いとか、肌に触るのが気になるとかで、よく髪を結び直してた｣

｢別に2,3回くらい結び直してたっておかしくなくねえか？｣

｢毎日約10回｣

｢｢10回ぃ!?｣｣

｢たいへんやなぁ……。でもそういえば、Aちゃん授業中ときどき結び直してたわ｣


｢あとは……｣

｢えっ、まだあるん!?｣

｢うん。これは中学のときだけど、帰り道に独りで延々と竹取物語とか平家物語を暗唱してた｣

｢えっ怖っ｣



｢あら、なんのお話？ アタシも交ぜてちょうだい｣

｢あ、ナッちゃんだ。おぃ〜っす｣

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