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2話 ページ3
時刻はもう夕方、夜に近づく時間帯になり、このサイバー犯罪対策課で働く警察官達も、ちらほらと帰り始めた。
残る者も数名となった時、俺はすっと椅子から立ち上がり、ドアの方へ向かった。
「お先に失礼します」
決まり文句のように何十回も言ってきたその台詞を言い、ドアノブに手をかけた。
___廊下に出て、しばらく歩くと俺の部下である川崎春間が対方向から歩いてきて、俺を見つけるとぱあっと花が咲いたような笑みを見せた。
「お疲れ様です、伊藤さん。これかお帰りですか?」
「いや、まだ帰らない。ちょっと公安に寄ってから帰る」
「そうですか。くれぐれも気おつけてくださいね。」
「善処する。」
川崎と少しばかり会話をして、そのまま別れて進むと、後ろから焦った声で「え、ちょ!公安ってマジですか?!」と声が聞こえてきた。
今ごろ俺が公安に寄ると言ったことに驚いたようだが、もう既にその時には川崎の視界に俺の姿が入ることはなかった。
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作者名:神風 | 作成日時:2018年5月22日 18時