167 ドッキリ ページ34
横山side
予定日まであと二週間。
もういつ産まれてもおかしくない状態。
そんな中、俺はタツにちょっとしたいたずら心が芽生えた。
横「これやってみよ。」
俺がやってみたいと思ったのは、動画で見た陣痛ドッキリ。
もうちょいでタツが病院来るからその時にやってみることにした。
≪コンコン≫
大「キミ君、仕事終わったー！…キミ君？」
横「あぁ…お疲れ。」
大「どうしたん？」
横「何か30分前ぐらいから陣痛始まったっ…ッタタタ…」
大「え!?先生呼ばな！」
横「一回呼んでるっ…また一時間後に来るって…」
大「何で連絡くれへんかったん！」
横「そんな余裕ないっ…いったぁ…」
大「あ！みんなに連絡した方がええな！」
それはやばい！
どないしよ…
でもバラすにはまだ早いやろ。
横「もうちょっとしてからがええっ…」
大「うん。分かった。」
え、チョロすぎひん？
横「あぁー…痛いー…」
大「痛いなぁ…もう産まれるんか…あぁー！」
横「もう…何？」
大「ビデオ！ビデオ撮らなアカン！」
横「持ってるん？」
大「家！取りに帰らなアカン！」
横「はぁ？」
このままやとホンマに家に取りに帰りそうやな。
それは可哀想やわ。
もうネタばらししようか。
横「タツ、痛くないねん。」
大「ホンマに!?じゃあ、みんなに連絡して誰か来たらビデオ取りに帰るわ。」
横「違うって。もともと痛くなんてないねん。」
大「え？どういうこと？」
横「もし陣痛来たって言うたらどういう反応するかなって。ドッキリや。」
大「そうなん？あぁ…もうビックリした〜…ホンマに痛くない？」
横「痛くない。これ面白いな！」
大「面白くないわ！」
この後タツのブログでこのことチクられました。
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
