俺が守ったる4 (ページ28)

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162 息がっ… ページ28

大倉side

いよいよライブ終盤。
アンコール用の衣装に着替えるために舞台にはけた。

横「はぁっ…はぁっ…はぁっ…タツっ…」

大「キミ君!?」

キミ君が辛そうに俺に助けを求めに来た。

横「息がっ…はぁっ…はぁっ…出来へっ…はぁっ…」

大「大丈夫やからな。ちょっとしんどなったな。ゆっくり息してみよう。」

横「はぁっ…はぁっ…無理っ…はぁっ…はぁっ…」

大「大丈夫。キミ君なら出来るよ。」

安「大倉。あと二分やけど大丈夫そう？」

ヤスがキミ君に聞こえへんように時間を教えてくれた。

大「分からへんなぁ…」

横「やるっ…はぁっ…はぁっ…やるからっ！はぁっ…はぁっ…」

でもやっぱりキミ君は聞いてたらしい。

大「分かった。分かったから、落ち着いて呼吸してみよう？」

横「はぁっ…はぁっ…ふぅっ…はぁっ…はぁっ…」

「あと一分です！」

大「大丈夫。遅れてもみんなは待ってくれるからな。」

横「はぁっ…ふぅっ…ふぅっ…はぁっ…はぁっ…」

大「上手やで。」

村「先に俺ら行ってトークで間を持たそうか。」

大「お願い。助かる。」

村「よし、じゃあ大倉とヨコ以外行くで。」

大「キミ君。大丈夫やから。大丈夫。」

俺はキミ君を包み込むように抱きしめた。
ステージでは他のメンバーがキミ君の体調がバレへんように誤魔化してくれてた。

村「ヨコはお腹大きいから、最近着替えんの遅いんですよ。」

渋「お前亀かってぐらいゆっくりやからな！」

村「やから、今回衣装替え少なかったでしょ？今、必死に着替えてるから待ってあげてな。」

横「はぁっ…タツ…行く…はぁっ…」

大「まだ呼吸整ってないやん。」

横「大丈夫っ…」

大「…分かった。みんなにキミ君行くって伝えて。」

「分かりました！」

お願い。
何事も起きませんように。